NEW PAST BBS MAIL WRITE JUGEM
スナの自由気ままな画像付き日記
BBSに気軽に感想等を書き込んでいただけると嬉しいです。

2005年03月16日(水)_
乙女・足柄峠・湘南ラン -その4-


足柄峠からは神奈川県南足柄市へ。こちら側もかなりの急勾配。序盤はヘアピンカーブが続き、あまりスピードを上げられない。路面に減速用の凸凹があり、これがかなり恐い。

ヘアピンゾーンを抜けると、直線の下りが続く。車も少なく、ガンガン飛ばしていける。この区間が最高に気持ちよかった。この日最高速度の66km/hもここで記録した。

下っている途中で、反対側から上ってくる女性ローディとすれ違った。手を挙げて挨拶。こんな時間から一人で足柄峠を上るとは、相当物好きな人か、シリアスなアスリートなのだろう。

かなり向かい風が強くて押さえつけられるが、下りの勢いを殺したくないのでガンガン踏んでいった。下りなのに全開でこいで疲れてくる。すごい風圧だった。



県道74号まで下ってくると、最初ちょっと迷ってしまったがすぐリカバリーして、小田原を目指した。県道74号は道幅が狭い割には交通量がけっこうあり、走りづらかった。忍者麺が前を引いてくれたので楽に走って行けた。

途中のファミマに寄った。コンビニの前の段差に座って中華まんを食べながら休憩。2人の間にあった幟が風で顔の前にやってきてジャマだった。雪は止んでいるが、気温はまだまだ低い。というかこれから日が暮れると下がる一方。



数時間前に走ったR255に出ると、再び小田原へ。今度はR1を江ノ島方面へ。R255とR1の最初おれが前を引いていたが、足の疲労がかなりあり、速度が出ない。強い向かい風が追い打ちをかける。

そこで、まだまだ元気な忍者麺に前を変わってもらう。向かい風のときは特に、前の人を風よけにすると楽に走れる。複数で走るときにしか受けられない恩恵だ。

しかし、上り坂でも速度が落ちない忍者麺に付いていく事ができず、上りになるとちぎれ始める。かなり足がいっぱいいっぱいになってきたので、速度を緩めてもらうよう頼んだ。

それからは、忍者麺は実に走りやすい速度で前を引いてくれ、非常に楽に走って行くことができた。あの強い向かい風の中、一人で走っていたら相当きつかったはずだ。



わりと新しくできたサンクスで休憩。けっこう前の話だが、このサンクスができたせいで、近くにあったセブンが潰れたのだ。あの子猫がいたセブンだ。思い出のセブンがなくなったのは寂しい。

怪しげなおじさんに「こういう自転車って高いんでしょ?」と話しかけられ、「こいつ自転車ドロか?」と警戒心を抱きつつ、店内へ。もう日が暮れてきて、気温もどんどん下がってきた。サングラスのレンズをクリアレンズに交換して、前後のライトを付けて夜ラン装備で走り出した。

R134は相変わらずの渋滞。途中で忍者麺と別れると、向かい風の中、一人で江ノ島方面へ。忍者麺の後ろで足を休めることができたので、それほどきつくなかった。



そのときだせるだけの力でガンガン走って行き、辻堂からは県道30号で藤沢市街を目指す。藤沢市街は路面が濡れていた。雪というより雨が降ったようだ。今日の天気は本当によく変わる。藤沢橋からは境川CRを北上。真っ暗なCRを走るのが定番になってきた。

向かい風がなくなったのは嬉しかったが、もう足が売り切れていて、20km/hほどで流して走って行った。それ以上速度を上げるだけの足と気力が残っていなかった。

走行距離は180km近くなり、足が攣りそうになり、足はもちろん、腕や体のいろんなところに疲労が溜まってきているのがよくわかった。バッグの中のパンをとるために腕を後ろに回したら腕の関節に変な痛みが走ったほど。



境川CRを離れ、母校の近くを通る暗い道を走っていく。信号待ちで止まって足をおもいっきり曲げたら筋に痛みが走り、攣りそうになる。慌てて伸ばしたら、それはそれで攣りそうになり、どうしようもなくなる。

半ば放心状態でダラダラと走って行き、畑の中を走る曲がりくねった真っ暗な道を走っていると、対向車のハイビームをくらった。強烈な光で目がくらみ、直後に目の前が真っ暗になった。

そこはカーブにさしかかるところだったので、前に車がやってきていることもあり、そろそろ曲がらないといけない。目の前が真っ暗なので道が見えなかったが、感覚で「この辺で曲がらないと」と思ってハンドルを切る。するとまだカーブは先で、縁石に浅い角度で進入。そのまま左側へ倒れる形で、畑に顔面から突っ込んだ。

幸い、畑には柔らかい土が盛ってあったので、それがクッションになり、怪我はなかった。頭はヘルメット、目はサングラスがしっかりガードして、痛みもない。不幸中の幸いとは正にこの事。

しかし、全身もロードも土まみれになり、ホイールも無理な力が加わったのでずれてブレーキに擦ってしまい、回らない。一瞬、走行不能かと思ったが、落ち着いて調べるとクイックを外してちゃんとはめるだけで解決した。

土まみれにはなったが、自転車へのダメージもなかったようだ。とりあえずジャージをはたき、顔の土もタオルでできるだけ拭った。口の中にも土が入り、気持ち悪い。

それまでの充実したランを楽しんでいた気分から一転し、一気にテンションが下がってしまった。土まみれで帰宅。鏡を見てびっくりした。顔の土を拭ったつもりだが、まだ土まみれだった。こんな真っ黒な顔で街中を走っていたのかと思うと、思わず苦笑い。



今回のランは、朝から晩まで、180km以上の長距離、乙女峠と足柄峠というまともな峠を越え、忍者麺と楽しく走る事ができ、天気も晴れ・曇り・雪と変化に富み、いろんな出来事があり(最後のオチも含めて)、とても充実したランだった。


データ:PolarData(CLICK Here!)
走行日:2005/03/13
出発:7:14 帰宅:19:40
走行距離:182.9km
走行時間:7h 48m 30s
平均速度:23.5km/h
最高速度:66.0km/h
上昇距離:2080m
心拍数(平均/最高):142bpm/179bpm
平均ケイデンス:91rpm
温度(最低/平均/最高):1℃/5℃/17℃
積算距離:9193km(ロード)
カロリー消費量:2648kcal

< PREV NEXT >


My追加