ハッピーステップ
泥沼生活から、這い上がった軌跡(日記のはじめのほう)を書いた後
最近では、日常の感じた事をつらつらと、不定期に更新中ですm(_ _ )m

2003年08月23日(土) 第20章 再び怪文書

私たちは、あの日以来、また、密会を続けるようになった。


私も、必要にかられて、徐々に、仕事に身が入るようになってはいたが、
依然、みかちゃんと彼への疑いは、消えてはいなかった。


もしかしたら、あの怪文書の犯人は、みかちゃんではないのか?
という疑惑の気持ちも生まれていた。


本来なら、既婚者の彼に、不安や嫉妬を抱く対象は、彼の奥さんであり、家庭であろう。
私の場合は、それ以前の問題であった。

まだ、奥さんや家庭への嫉妬なら、
どこかの時点で仕方のないこととあきらめも付き、
それほどにまで、醜い女へと変貌しなかったであろう。



第三者の目から見れば、どっちにしろ、結果はうまくいかないのだから、
みかちゃんへの疑念にそこまで執着する必要はないのでは?というのが
大方の意見であると思う。

しかし、私の彼への想いは、もう抜け出せないぬかるみへはまり込んでしまっていた。



ある日朝礼が済んで、自分の机についたところ、また愕然とした。

来たのである。例の怪文書が。。。。机の上に置かれていた。

ここのところご無沙汰であったが、とうとうまた来てしまった。
中をみなくとも、私にとっては、それとわかる見慣れた封筒である。


即座に私は、朝のバタバタした、企画室から席を立ち、
だれもいない休憩室へと降りていった。
怪文書の内容を見るために。。。



お前たちの事を誰も知らないと思っているのか?
なかむらさんがみているのはお前だけではない、
みかちゃんにそろそろバトンタッチするほうが、身のためではないか?


大方の内容は、上記のような感じだった。



一体、誰なんだろうか、みかちゃんかな?
でも、この怪文書で、一番に疑われる人物といえばみかちゃんではないか、
そんな馬鹿な事、みかちゃんはしないのではないだろうか?

なぜ、こんなことになってしまうんだろう。

もっと、普通に、生活や仕事がしたい。。。
彼と出会わなければ、こんなに色んな事で苦しい事はなかったのに・・
普通に生活を送りたい。


どうしようもなく涙が溢れた。
あまりの苦しさに、私は嗚咽をあげて泣いた。



そこへたまたま通りかかった人物がいた。
他ブランド担当の山上さんと言う男性であった。



「どうしたの?!」
彼は、びっくりした様子で、私を覗き込んだ。

誰かに話したかった。もう一人では抱えきれない。
ルール違反とはわかりながら、私は山上さんに全てを相談しようと心に決めた。




「今ここでは話せません。でも、もう苦しい。会社を辞めようかと思ってしまう。」
「え〜っ!」
山上さんは言った。
「今日、時間ある?ちょっと話きかせてくれないか?」


私と山上さんは、仕事が終わってから、食事をしながら、話をする約束をした。




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