みかちゃんの話によるとこうだった。
話は、何年も前にさかのぼる。
ちょうど、あきらちゃんとみかちゃんのことを私が疑っている頃の話だった。
みかちゃんは、確かにあきらちゃんの事が好きだったらしい。 しかし、やはり、私たちが、付き合っていることが、 会社の女の子の間で噂されていたようである。
みかちゃんは、私が、あきらちゃんと出会う数年まえから、 あの会社であきらちゃんと仕事をしていて、 ずっとずっとあきらちゃんに片思いしていた。
そんなときに、そんな噂を聞き、かなりのショックを受けた。
そこで、仕事をしていて、ずっと一緒にいるのを利用して、 私に見せつけようと内心は、思ってしまっていたと言うのが 本心だったらしい。
ちょうど、その頃、あの「心無い人」の中傷などもあり、 みかちゃんにしてみれば、もってこいのチャンスだと思ったらしいのだ。
そして、たびたび、仕事の相談を理由に、 あきらちゃんを飲みに誘っていたらしいのだが、 あきらちゃんは、その頃、みかちゃんのことを 仕事仲間としてしか、相手にしなかったそうだ
そして、みかちゃんがあの時持っていた 着替えらしい大きな紙袋のからくりは、 あきらちゃんと飲みに行って、タクシーで帰りなさいと言われるたびに、 会社から数駅離れたところにある、友達の家に泊めてもらっていたということだった。
そうこうする内に、怪文書なんかの騒動で、会社がごたごたして、 私を疑ったあきらちゃんは、自暴自棄に陥り、 その一ヶ月くらい後に、みかちゃんとあきらちゃんは、 とうとう深い仲になってしまったようであった。
なんという事だ。。。私が、初めに疑って、苦しんでいた頃には、 一切、あきらちゃんとみかちゃんに深い関係はなかったのだった。
会社が、倒産して、数ヵ月後、 あきらちゃんは、自分で、会社を始めたらしい。
以前の会社で、ずっと一緒に仕事をしていたみかちゃんを 仕事のパートナーとして・・・・・。
そして、まだ始めたばかりなので、二人で今は、頑張っているらしかった。
その後の言葉にも私は、驚きを隠せなかった。
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