ハッピーステップ
泥沼生活から、這い上がった軌跡(日記のはじめのほう)を書いた後
最近では、日常の感じた事をつらつらと、不定期に更新中ですm(_ _ )m

2003年09月12日(金) 第32章 蘇る想い(続き)

なんと、あきらちゃんは、いつも、私の思い出を語り、
みかちゃんは、数年付き合ったものの、
どうしても、私への想いを拭い去る事ができずにいる
あきらちゃんを見ていて、いたたまれなくなり、
自分から別れを切り出したそうだ。


そして、それから数ヵ月後、いともあっさりと、今現在大好きな彼と出会い、
毎日のように、仕事場に送り迎えをしてもらっているらしかった。



あきらちゃんは、自分の安易な行動で、みかちゃんと付き合ったため、
自分から、別れを切り出せずにいたようで、
みかちゃんが、別れたいと言った時、
「いままで、申し訳なかった。りか以外の女とは、もう付き合えない」と、
はっきり言われたという事だった。。




私は、偶然出くわしたみかちゃんに、突然こんなに色々な話を聞かされて、
なにがなんだか、頭の中は、真っ白な状態だった。

動揺はしていたが、どうにか平静を保った。


せっかく胸の奥底に仕舞い込んだあきらちゃんへの想いを
また、よみがえらせてしまったかもしれない。複雑な想い・・・。




二人は店を出て駅への道を歩きながら話した。


その店から、駅への道のりにあるビルの一室に、
あきらちゃんの経営する会社はあるらしかった。


今日は、仕事で遅くなった彼を待つ為に、会社の近くで、
うろうろとしていたところ私が、声をかけたということだ。

みかちゃんは、幸せそうに、きらきらした目で、私に、彼の話をした。
携帯の裏には、二人でキスしているプリクラを貼り付けて、私にのろける始末である。


これから、会社の近くへ、今の彼が迎えに来るので、そこへ戻るというのだ。




その時だった。みかちゃんが、ふいに立ち止まった。
「あっ!」



「彼がいたの?」

「ううん、違う・・・・。
あっちに彼の車が止まっているから私、行ってくるね。また電話するねっ」
そう言うとみかちゃんは、視線を向こうにやって、
誰かにニヤリと笑いかけて、私の背中を押すと立ち去って行った。



私は、みかちゃんが笑った視線の方へ顔を向けた。。



そこには、あの懐かしい顔があった。



驚いたような、まぶしそうな目で、やさしくこちらを見て、
近づいてくるのは、紛れも無く、
あきらちゃんであった。



二月の冷たい風が、私の頬をくすぐった。





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