2003年09月18日(木) |
第36章 前進(part1) |
次の日、朝から仕事に行っても、昨日の会話が頭に浮かぶ。
今朝ホテルから出ても、あきらちゃんは、昨日の話しなどなかったかのように いつもと変わりなかった。。
私は、いつもより、無口になっていた。
お昼が近づいて、山上さんとランチをとる約束をしていたことを思い出した。
山上さんから、電話があって、会社のビルの下まで迎えにきた。
私は、意識的に淡々とした普通のテンションを心がけた。
山上さんがやってきた。
「久しぶりだな~」 「ほんとですね、まさか、こんな近くの会社だとは思いませんでした。」
会社近くのイタリアンレストランに入った。
私は、山上さんが昔の話を切り出さないように、饒舌になっていた。 しかし、それも限界、話題が続かなくなってしまった。
山上さんが言う 「また、今度は夜、飲みに行ったりしようよ。会社も近いしさ」 「そうですね」この場は、短い返事で取り繕った。
「今、彼氏とかいるの?」山上さんが私に聞いた。
「ん~。いる。。かなぁ・・・。」
嘘をつききれずに、こんな返事になってしまった。
「そっか~」山上さんは、しばらく言葉をなくした。
そんな会話を交わしているうちに時間が過ぎた。
「また電話するよ」山上さんはそういいながら、自分の会社へ帰って行った
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