2003年09月21日(日) |
第37章 気付かない疑念(part1) |
それから数ヶ月の時が流れた。 季節は、6月半ば。
その時の会社は、一年ごとの契約で、今回の契約満了は、5月。 ここで、二年働いたが、今回は、契約を打ち切ることにした。
会社の体制がかわり、その体制の中では私は働く気にならなかったからだ。 ここでは、多くの年棒で契約してもらっていし、 その頃、親元で暮らしていた為、半年くらい何もしなくても、 まだ、蓄えがある程度残っているくらいの貯金はできていた。
あきらちゃんとの関係は、楽しく幸せに過ぎていた。
以前と違って、一緒の会社ではなかったことと、 彼自身が、家庭に縛られているタイプではなかったことで、 私たちは、自由にのびのびと過ごした。
彼の友達にも、私を彼女として紹介してもらったり、 デートの帰りは、たびたび車で家まで送ってもらったり、 休みの日にも、彼が会いたいと思えば、 家の近くまで迎えに来てもらったりした。
彼が家に帰っていないであろう時間帯だけは、 携帯にも、平気で電話をすることができた。
ただ、以前からもそうであったのだが、たびたびの外泊に、 私の方の親のお小言は、避けられなかったが。。。。
会社を辞めてから私は、しばらくゆっくりしようと考えていた。
そんな時、ある日、あきらちゃんが言った。 「秋になったら、俺の会社で、一緒に働かないか? そうなったら、高瀬君も呼ぶつもりなんだ。」
懐かしい名前が出てきた。以前の会社を辞めてから、 高瀬さんとは、1,2回会ったきりだった。
うれしかった。
大好きなあきらちゃんや、親友として接してくれた高瀬さんと また一緒に働けると思うと、意欲も湧いた。
あまい考えだったのかもしれない。。。。。。
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