ハッピーステップ
泥沼生活から、這い上がった軌跡(日記のはじめのほう)を書いた後
最近では、日常の感じた事をつらつらと、不定期に更新中ですm(_ _ )m

2003年10月02日(木) 第43章 踏み出した第一歩

その一ヵ月後とうとうあきらちゃんは、正式に離婚した。



あきらちゃんの奥さんは、子供を連れて、奥さんの実家へと移り住んだ。




私は、その翌月に、あきらちゃんの会社に入った。

そして、私たちは、住むところを探し始めた。



以前に見に行った、大きな公園のある住宅地に何度も足を運び、
「やっぱり、この辺りがいいね」と、自分たちが住む地域も、
ほぼ固まっていた。



ところが、いざ不動産屋に行く段階になると、
あきらちゃんが、しり込みし始めた。

「あのあたりは、やっぱり高いから、はじめは、別のところに住んで、
もう少しお金に余裕ができてから、あの辺に住むことにしようか。」
ようは、お金の問題である。



あきらちゃんに大きなお金を貸していたが、
私にはまだ、引越して、もろもろの生活用品を買い揃えるくらいの
貯金は残っていた。

「えー!そんなの、余計にお金がかかるよ。もう決めたことなのに、
今になって、そんなこと言ってたら、なにも進まないよ。
全然、決まらないじゃない。。。その間にどんどん、引越するお金まで、
出ていってしまうよ。」



あきらちゃんの会社で働いているとは言っても、
私のお給料は無いに等しかった。

会社の状態は、あまりよくない。私に借金するくらいなのだから。。。

それに加え、高瀬さんも、一緒に働きだして、
一気に二人も社員がふえたのだから、
会社は、もろもろの出費が増え、今までより、利益も減だろう。


ちょうど、私たちの業界では、閑散期を迎えていたし。。。
あきらちゃん自身もこの頃になると、
少し自信を失いかけている様子であった。

それでも、私は、みんなで力をあわせて、必死で頑張れば、いつか、
その努力が実る日が来るだろう。
三年くらいは、寝る間も惜しんで頑張らないと。。。
そんな覚悟はあった。
それを覚悟の上での、引越だった。




「とにかく、今計画している通りに実行してみようよ。私も頑張るし。
あきらちゃんが、言い出した事じゃない。」
「そうか、そうだな。」自信を失いかけているあきらちゃんの声は
力なく響く。。。。

それでも、どうにか不動産屋に行くまで、こぎつけた。


進まないとなにもはじまらないのだから。。。とにかく、突き進もう。
私にしても、彼にしても、もう、一歩を踏み出してしまっているのだ。
今更、ひき戻ることなんてできない。



不動産屋の営業の人に、半ば、ダメもとで 
住みたい場所(勿論、あの大きな公園の近く)家賃の予算などを話した。

意外にも、このご時世の為、家賃を下げるマンションが多く、
条件にあったマンションが、何件かあった。

全部、見せてもらって、私たちは、一番、大きな公園に近くて、駅からも近い
静かなマンションを選んだ。

不動産屋の営業の人が、とても良い人で、
いろいろと親切に対応してもらった。

無理を言って、即決なら、という条件で、
はじめに提示された家賃より、一万円安く、してもらうことができた。

その日のうちに、契約を済ませた。



当然、引越代節約の為、何度かにわけて、親が仕事に行っている間に、
あきらちゃんの車で、荷物を運んだ。

家を出るときは、母親も寂くなると言った。
父は、なにも言わず、元気で頑張れよ。とだけ言った。

あきらちゃんと一緒に住む事は知らない。。。。
心が痛む。




移り住んだ第一日目、私だけ、一日仕事の休みをもらって、
部屋の片づけをした。


今日からは、あきらちゃんが、「ただいま」と言って、
家に帰って来るのだ。なにをしていても、楽しかった。





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