2003年10月11日(土) |
第47章 冷たい別れ(続き) |
要訳すると、 私が、いるから、仕事ができない。 俺が、仕事できないのは、お前のせいだ。 そういった意味の言葉の羅列であった。
私の心は、かなしみに包まれた。
あんなに、一生懸命頑張っていたのに。。。。 私にも、確かに、至らない部分はあったと思う。 だけど、我慢に我慢を重ねて、必死でここまできたのに。。。 あきらちゃんが、飲み歩いているのも、会社のお金に手をだしたことも、 全て、私のせいだと言うのだ。。。。 また、自分のミジメさに涙が溢れる。 いったい、私は、この人の事で、これまで、 どれだけの涙を流しただろう。。?
「あきらちゃんのいうことは、そうかもしれない。 だけど、私、精一杯やってたよ。 一生懸命、あきらちゃんがやりやすくできるために、 努力したつもりだったのに。 そんな言い方ないよ。。。。 一緒に暮らそうって言ったのは、あきらちゃんじゃない。」
涙をこらえながら、ゆっくり言葉を選んで、あきらちゃんに返した。
「お前なんかより、前の嫁さんとか、みかちゃんの方が、 よっぽど迷惑かけたよ!!」
驚く事に、あきらちゃんは、そんな言葉で、私に冷たく怒鳴りつけた。
かなしくて、情けなくて、仕方なかった。
確かに、前の奥さんに対しての言葉はわかる。 でも、あきらちゃんが他の人にかけた、 迷惑のことなんて、こんな場面で言われる筋合い私にはないよ。 奥さんへの事だって、あきらちゃん自身の選択でもあったわけじゃない! 喉まで出かけた言葉を飲み込んだ。 何も言わず、ただ黙って泣いた。
「お前は、明日から、会社に来なくていいよ。俺には、お前を使う力がない。 それから、もう一緒に居られない。別れよう。。。。」
あきらちゃんは、冷たく言い放つと、席を立った。 私も力なくそれに続いた。
あの時期私は、頻繁に、体調を悪くしていた。
お店を出たとたん、激しい吐き気に見舞われて、 その場に、しゃがみこんでしまった。
立ち上がれないほど、胸がむかむかする。。
頭の中では、さっきのあきらちゃんの冷たい言葉が、 いつまでも、渦巻いていた。
|