ハッピーステップ
泥沼生活から、這い上がった軌跡(日記のはじめのほう)を書いた後
最近では、日常の感じた事をつらつらと、不定期に更新中ですm(_ _ )m

2003年10月13日(月) 第48章 最大の悲しみ(part2)

しかし、家に帰ると、孤独だった。


この生活の事は、誰にも話せなかった。
親には勿論、友人達にも、話せなかった。

そして、お店では、もう昼間働きに行けなくなってしまったことを言い出せずにいた。


私が、生活の中で笑うのは、唯一、そのお店でのお客さんに向ける為だけの笑顔であった。

本気で、心から、幸せをかみしめて笑うことなど、全く無かった。




ある日私は、いつものように、閉店間際のお店で、
たった一人、残っているお客さんを相手に、接客していた。

また少し体調が悪い。

私は、ここ最近の体調の悪さを ストレス性のものだと思っていた。
やけに、その日は、時間がたつのが遅く感じる。。

無理にお客さんに笑顔を向けていたが、のぼせたような、
くらくらするような感覚がどんどん私に襲いかかる。


瞬間、目の前が暗くなって、赤や黄色のチカチカしたものが、迫ってきた。

気が付くと、私はへなへなと、床に座り込んでいて、ママが
「どうしたの?りかちゃん!だいじょうぶ?」と、私に声をかけている。

「ちょっと、体調が悪くて。。。」
薄暗いお店の中でもわかるほど、私の顔は、血の気を失っていた。




ママが、帰りのタクシーを回り道して、家の近くまで送ってくれた。
「気をつけてね」



家に帰って、着替えもそこそこに、横になった。
気分が悪くて眠れない。。。

ふと、気が付いた。
精神的にも肉体的にも、ここのところ、バタバタとしていて、
全く無頓着だったが、そういえば、もう長い間、
生理が止まっている。



四日後、私は、まよわず産婦人科を選んで、
診察を受けるために病院へ足を運んだ。





尿検査を受けた後、診察台で診察を受ける。。。

超音波検査で、女医さんがカーテン越しに、看護婦さんと、なにか小声で話している。

私の心臓の鼓動は、最高潮に達していた。
どくどくいう、脈の音を自分でも感じる。

心では、「神様、助けてください。何事もありませんように」
と願い続けていた。。。



その願いも空しく、

次に先生から告げられた言葉は、
「妊娠は、確認できたのですが、稽留流産の可能性があります。
赤ちゃんの、心拍が確認できなくてね。。。」



頭が真っ白で、言葉を失った私に、先生は、やさしく言う。
「まだ、小さくて見えてないだけってこともあるので、一週間後にもう一度
診てみましょうね。」



どうやって、家にたどり着いたのか、覚えていない。。。





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