ハッピーステップ
泥沼生活から、這い上がった軌跡(日記のはじめのほう)を書いた後
最近では、日常の感じた事をつらつらと、不定期に更新中ですm(_ _ )m

2003年10月25日(土) 第52章 混乱の中の始まり(part2)

とにかく、その夜、津川さんと待ち合わせをして、津川さんの車に乗った。



「いや〜、待っている間、ときめいてしまったよ。」
そう言って、津川さんは、笑った。 
私も、照れて、笑った。




「好きなものを食べていいよ。」

お店に入ると、私たちは、落ち着いて、ゆっくり、話をした。


話が、進むにつれ、お店の中では、見れなかった津川さんの新しい内面を
たくさん確認する事ができた。

私は、徐々に津川さんに心を許していった。

ぽつぽつと、自分の事を話しているうちに、
これまであった、いろいろなこと、
夜のお店で働くようになった経緯を 
あきらちゃんと出会った何年も前の話から、全てを打ち明けた。


きっと、どこかで、誰かに全部吐き出してしまいたい。
そんな風に思っていたのだと思う。

津川さんは、優しく、最後まで黙って聞いてくれた。

そして、津川さんは、自分が会社を立ち上げてから、今こうなるまでの、
たくさんの苦労と、努力の話を私に話した。
それは、私への励ましの意味も含めての言葉であった。

その話の中で、私は、津川さんが、結婚して、二人の子供を持ち、
そして、会社をしっかりしたものにするため、仕事に没頭する余り、
その時期に離婚をしてしまっていたことを知った。


津川さんは、意外に、情に深く、やさしく、
そして、とても大きな人であった。

男らしく、人を大きく包むやさしさを感じた。
津川さんと話をしていると、何か、大きな大きな安心感を得る事ができた。



それからも、他愛のない楽しい話は、長い間続いた。



お店を出て、車に戻ると、津川さんが、
「まだ時間いいの?」と私に聞いた。
「いいですよ」
私は、もう少し、その安心感に包まれていたいと思った。

「じゃあ、普段は、行った事ないんだけど、カラオケでも行こうか。」
カラオケボックスで、歌ったり、話をしたり。。。。

楽しい時間は過ぎた。





ふと、会話が途切れた




彼の手が、私の手を握った。
そして、彼の唇が、私の唇に重なった。



ドキドキしていた。





その後、ホテルへ行って、私たちは、初めて身体を重ねた。
彼は、そこでも、私を大きなやさしさと安心感で包み込んだ。
彼に抱かれていると、私は、とても安らかな気持ちになった。

彼が、私に言った。
「りかちゃんは、やっぱり、思った通りの人だった。話ができてよかった。」
私は、黙っていた。
「こうなったことを後悔している?」彼が聞いた。
私は、返答に困った。
所詮、私たちは、お店で働く人とそのお客さん、彼は、どういうつもりで
私を抱いたのであろうか。。。

考えて、一点をみつめていると、彼が、私の肩を抱き寄せて言った。
「まだ、はじまったばかりでわからないか。。。」

これからはじまるんだ。彼は、軽い気持ちで私を抱いたわけではなかった。
うれしかった。
これから、この人は、私と始めるつもりなんだ。。。。。

私は、ずっと、おとなしく、彼に肩を抱かれていた。
うれしい反面、頭の中では、いろいろな思いで、混乱していた。



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