けろよんの日記
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| 2005年10月06日(木) |
大奥〜よしながふみ版〜 |
少々ネタばれあり。
この人の作品をきっちり読んだのは初めてです。 が、「メロディ」で読んですっごい衝撃! お、おもしれえぇ。
男子限定の疫病が流行り、男女の割合が人口比1:4という 恐ろしい事態になった日本。 男子は子種の元と大事にされ、男女の役割が逆転します。
結婚できるの(お婿がもらえる)のは貴種・お金持ちに限定され、 平民は岡場所利用、貧民は子孫を残すなど考えられません。
そのような中で美男3千人の夢のハーレムを抱えるのが 将軍家。「大奥」なのでした。
6、7代の将軍が相次いで亡くなり、8代に就任したのが 徳川吉宗(お信)。これがまたオットコ前な将軍様でホレボレします。 めちゃめちゃステキ(こなみ用語)です。
吉宗の大奥改革、日本の国の在り方を問う姿を縦糸に、 大奥内での仕来たり、人間関係を横糸にお話は進みます。
パラレルワールドであり、一種荒唐無稽なのですが、 細かい設定が緻密なのですんなり腑に落ちる仕掛け。 史実や伝来を実に上手く使ってるんですわ。 大奥83ファンにはたまらないエピソード挿入数箇所有。
本紙はどうやら時代をさかのぼる様子今後が滅茶苦茶楽しみです。
新世紀版の「大奥〜華の乱〜」もこれくらいやって欲しいですな。
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