けろよんの日記
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2009年01月18日(日) エリザベート

2009年のエリザベート
 前回、前々回に比べて非常にバランスのいい、というか、
 凹凸のない舞台。
 各キャストはそれぞれ「ココ」という持ち歌があり、
 Yちゃん曰く
「こんなに朗々と唄い続けるミュージカルは初めて!」
 ということだったが、それぞれが競い合うように突出しすぎるのではなく、
 やや控え目?である一瞬だけぱっとエネルギーを放出する
 感じ。だから見応えがないというわけではなく、
 舞台としての完成度は高くなり、洗練がましているということに
 なりましょう。

  セット、衣装、演出、台詞はマイナーチェンジあるよう。
 トートダンサーズの新しい踊りの振り付けがやたらクネクネし、
 舞台床でのたくり売っているのが虫に見えてしかたがありませんでした。
 より「死」の使い手としての不気味さがましたかも。
  個人的には皆さん髪の毛大丈夫かしら〜といらん心配を。

  個性というのであれば一路エリザの方が突出していた気がするが、
 涼風エリザの方がオールキャストの中でしっくりはまっていたかも。
 ただこれは好き好きなので、
  一路エリザのあの高貴さやプライド、孤独の影も再演して欲しい
 です。

  東宝で一路エリザベート以外を見るのが初めてなので、
興味深々。

涼風さんの力量には全く心配していなかったけれど、(当たり前だ)
「エリザベート」としてはどうか?というのが興味の焦点で。

一路エリザとはまた違った魅力を見せてくれました。
一路エリザは気品があり、凛としたエリザベートなのですが、
涼風エリザは、気品にプラスして生命力がある感じです。
自分の力に自信を持って運命を切り開こうとしていく感じ、
美貌を力に切り開いていく姿に傲慢さが見えます。
闘う姿に余裕すら浮かぶ。

第一幕、ティーンエイジャーのエリザベートには、
全く違和感がありません。一路さんのときはやや辛いなーと
思ったのですが、涼風さんおっそろしく若いです。
マヨ、、、恐ろしい子。

山口トート閣下。
 オレ様度アップしております。
 何となく抑え目の演技と歌だった気もするのですが、
 「最後のダンス」
 オレ様度全開!の圧倒的な強さで、
 流石ミュージカル界の帝王!

 今回前から11列目、39番目の好立地で、
 舞台の方の表情をあますことなく見られたのがとても幸せでした。
 高島ルキーニと横でごそごそ打ち合わせしているのが、
 ほんとに役柄か〜?と笑っちゃうくらい。

高島ルキーニ。
 また上手くなってるー!
 演技もそうですが、歌も。危うさが全くありません。
  ただ、逆にいうと「キッチュ!」の破れかぶれ感が
 無くなったのが残念かなー。

鈴木ヨーゼフ
 年とってからの扮装があまり違和感なくなりました。
 母に対する恩、妻に対する愛故に
 ヘタレにならざるを得ない男の悲哀がうまく表現できてる(爆)
  必見は「夜のボート」
 「近づくけれども、すれ違うだけでそれぞれのゴールを目指す。」
 という一生相容れなかった男女のすれ違いを歌う歌であるのに、
 デュエットの美しいこと!琴瑟相和という言葉が思い浮かびます(大違)

伊礼ルドルフ
 んまー!美青年!と思いました。
 堂本光一くんか、ウェンツくんに似ているかな?
 細身であるのになかなか強い声をしておられます。
  なんか、トート閣下やトートダンサーズとのからみが
 危なげーな感じで、こ、これって腐向けだったのかーー?
 
 ちびルドルフくんも可愛かったです。与六っぽかった。
 思わず「ママはここよー!」と叫びたくなるくらい。
 (注:ママどこなのー?と歌うシーンがある)

そうそう、終わってからインターナショナルのティーラウンジで
 アフタヌーンティーを楽しんでいたところ、
  な、なんと村井国夫さんがお越しになられました。
 思わずムンクの叫びになってしまったことです。

  皮のジャケットにサングラスがイケテました〜!
 この人こそ元祖チョイ悪親父だよなー!
 お連れの女性が1人。音無美紀子さんに雰囲気の似た方でしたが、
 ご本人よりはお若かったので共演者の人でしょうか?
  ワタクシたちの席より3つくらい向こうの喫煙席で
 すぱすぱ葉巻をすっておられましたです。

  大興奮でその後のお喋りのトーンがやたら高くなり
 身振り手振りも大げさになってしまい。
 ああ、ワタシってミーハーと思ったことです。


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