けろよんの日記
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2009年01月23日(金) エリザベート(2回目)

母が頑張って当日券を取ってくれまして。
女系3世代での観劇とあいなりました。
なんと1階9列目センター33番〜35番。

エリザベート 涼風真世
トート    武田真治
フランツ   石川 禅
ルドルフ   伊礼彼方
ゾフィ    寿ひずる

1回は武田トートが見たかったのでよかったです。
仕事をやっつけて梅田まで走ります。
劇場の前で母、娘と合流。

さてさて、一生に一度か?の好立地に
いやがおうにも期待で盛り上がります。

現れましたトート閣下。
「ビジュアル最強なのに、何したいんだかわからないくねくねぶり」
というマイミクさまの言葉が思わず脳内によみがえります。
ああ、なんて適切な表現なんでしょう。

蛇足ながら付け加えるに、
「無駄に過剰なフェロモン&アクションで魅力見事に相殺。」
とでも申しましょうか。

歌、、音量は出ております。頑張ってます!
が一所懸命歌おうとするあまり、口がぱかっと大きな8の字に開いて
丹精なビジュアルが崩れギャグマンガのようです。

トート閣下の見せ所「最後のダンス」では、
ややアップテンポにロックミュージカル風にシャウトし、
なるほど、ビジュアル系で行くわけです。
山口、内野とも違う独自路線。。個性を活かしてますねえ。

「私が踊る時」は控えめに始まるせいか、
アクション少な目なせいか、かなりいい感じ。
ついでにいうと「闇が広がる」、、
美味しすぎるわ。。。伊礼ルドルフとのからみ。
美しい、、、。これは3トートの中で一番かも?!

 もとい、エリザベートに対して、
山口閣下は適当に茶々入れながら果実が熟すのを待っている風情ですが、
武田トートはかーなーりー積極的に攻め込んでおります。
(本来ああいうビジュアルの方って勝手に相手の方が勝手に寄って
 くるのであまり攻めないという印象がありますのですが)

袖にされたときに悔しがったり、怒ったりの表現がオーバーで
人間的です。やや強気の石川陛下とでは三角関係の角が鋭角に思えます。
 また、涼風シシィとでも火花が散っております。

石川フランツィ。
 しょーじき、ルックスが好みのタイプではありませんでして。
  歌の華やかさという点ではオペラ張りにドラマテックな
 石川フランツィに軍配があがります、
  が、「夜のボート」、、しっとり感がないんだよなあ。
 涼風さんも張り合って声を上げている感じで、、うーん。
 やはり鈴木さんの方が好みです。

寿ゾフィ
 初風ゾフィよりさらに厳格です。声も固い、鋭い。
 そのために、こどもに離反された際の悲しみが引き立つように
 思います。

前回18日の舞台がかなり、洗練されたものであるとすれば、
今回のものはパチパチとあちこちで役者さん同士の火花が
散っている舞台でした。
どちらも楽しめました。ダブルキャストの真髄ですなあ。
一粒で2度美味しい。

29日に朝海版みたらもっと詳しくかくつもりですが、
エリザベートってなんかわが国の皇太子妃に重なるなあと
思ったことです。
 美貌と才気、プリンスのたっての希望。閉塞感。
 外国。わがままとの宮廷の非難。
キーワードはそんなところ。


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