けろよんの日記
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明け方急に閃いた!
父と娘とその恋人との三角関係である。 という林望の主張。
それを読んだ際に考えた親子関係ってのが私の場合 まずフツーの父と娘だったのだわ。
なので、 クリスティーヌのあちらとこちらにフラフラする 感じが納得できなかったのだった。 (自分にとって父は父であり 恋人に代わるものでは全くありえなかったので。)
そもそも前提条件が違うんだっ!
音楽の世界での圧倒的な指導者、 オペラ座の影の支配者かつ少女の庇護者として 君臨する怪人。 (きっとクリスティーヌに意地悪した同級生や先輩なんかは クリスティーヌが気づかぬ間に不幸な目にあったに違いない。)
絶対的な支配力をもっていた。 また、その美声や天才に魅了されてもいたに違いない。
しかし、7歳でその世界が崩れ去ったとはいえ、 クリスティーヌには無償の愛を捧げてくれる父の存在も しっかり根を張っていて。
(仮)父として恐れながらも慕っていた怪人の 次第にエスカレートしていく狂気変貌に おぞましさを感じつつも、支配されていた記憶に 動かされて戻らずにはいられない。 婚約を隠したいという気持ちも (仮)父にみつかれば何をされるか解らないという恐れから。
クリスティーヌの側からすれば これは(疑似)近親相姦の匂いがする。
「高校教師」の世界やん! 父娘は父娘でもいびつな方だ。 クリスティーヌと怪人の間には性的関係はなかったであろうけれど、 ラウルの出現による嫉妬でさらに狂った怪人が 身も心も我が物にしようとする。 終局的には結ばれるかもという前提でのあのセクシャルさだ。
親子であって親子ではない疑似関係が 三角関係にさらに捻れを加えるのだ。
なるほど。
謎はすべて解けた!(嘘)
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