LOTUS BLOOM 通信(英語・翻訳学習編)<2007年4月6日~>
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2004年11月25日(木) |
あっさりと「さようなら」 |
夕方5時から、今の会社の人事マネージャーと、現在組織上の上司となっている営業ディレクターとでミーティング。先週「退職したいので、期日と手続きについて相談させてください」というメールを出しておいたので、それに応じて設定されたもの。
ほぼ約束の時間通りに指定された喫茶店に私が着いたときには、2人はすでに並んで座っていた。飲み物も半分くらい減っていたから、かなり前から待っていたのかな? あいさつを交わした後、人事マネージャーが 「この度はたぁさんの方から退職したいというメールを頂きまして、たぁさんとしてもいろいろ考えてのことでしょうから、その意思を尊重して、こちらの方でもその手続きをとらせていただきたいと思います。」と、連絡のメールにあったのとまったく同じセリフ。形だけでも引きとめよう、ってこともないんですね。
「で、辞められて、この後はどうされるんですか?」 「実はもう次が決まってるんです。」 「え!? それは想定してなかったなあ… じゃあ、最近は面接とか受けてたわけだ?」 「はい、何社か行ってみて、その中で『ぜひ来てください』って言ってくださったところがあるので、そこに決めました。」 「どんなところ?」 「競合やクライアントではないので、安心してください。」
いくつかの書類について、記入すべきポイントを説明を受けた。次の会社には12月8日から行くことになっていることを告げると、アルバイトとはいえ、労働時間がフルタイムと変わらないのであれば、健康保険は新しい会社のものに加入するのが通例とのことで、退職日は12月7日とすることで決定。
「では、傷病手当の給付申請を、12月7日までということで記入してください」 「有休があと何日か残っているかと思うんですが、最後にそれを消化する形にすることはできますか?」 「あ、そうか。それは考えてなかった…はい、確かにその権利はあります。では、就業規則をもう一度しっかり調べて、有効な有休日数を調べて、それを12月7日から逆算する形でもう一度書類を作り直して郵送します。」 相変らず抜けているなあ……言ってみてよかった。権利としてもらえるものはもらわないとね。
「あと、会社に残っている荷物はどうしましょうか?自分で整理しに行った方がいいですか?」 「いや、たぁさんの机の周りに今あるものがすべてなのであれば、送ることで済むでしょう。業務関連の書類や名刺などは、こちらでシュレッダーをかけて処分しますけど、それでいいですね?」 ってことは、出社する必要はない、ってことか。結局会社が引っ越した後の新しいオフィスには一度も足を踏み入れないまま。ヘタに顔を出して、今までの経過や今後のことについて訊かれる度にイチイチ説明するのも疲れるだろうし、会社がそれでいいというのなら、それに従っておくことにするか。残っている数少ない仲の良い人、お世話になった人にはあいさつしたい気もするけど、それは個人的に連絡をとればいいか。
ミーティング自体は淡々と進み、30分ほどで終了。人事マネージャーがそれまで黙って聞いていた営業ディレクターに 「Mさん、何かありますか?」と尋ねたら 「いいところが見つかって良かったですね。我々も頑張りますから、たぁさんも新しい環境で頑張ってください」 何か、あまりにも他人事って感じのありきたりなコメントだなあ…
これでこの2人を含め、今の会社の人とは一部を除いてもう会うことはないだろう。あとは郵便やメールでやり取りをしながら、12月7日の退職日を待つことになる。休職期間も含めると4年ちょっと在籍したことになるけど、最後はずいぶんとあっさりしたもの。
いろいろ言ってやりたいことがないわけでもなかったけど、止めておいた。今後前を向いて進んでいくには、この際、あとくされなく、スッパリと関係を絶っておいたほうが良いだろうから。
ウチへ帰ったら、次の仕事に役立つだろうと思って申し込んでおいた通信教育の教材が宅配便で届いた。新しい会社から、処遇の詳細に関する連絡があった。新しい世界に、一歩一歩、確実に進んでいる。それを実感する度にワクワクしてしまっている。
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