2004年11月18日(木) |
「UNFORGETTABLE」 |
出会ってから3回目のボジョレーだ。
毎年同じラベルのボジョレーを購入し、
このラベルが10枚も20枚も溜まったら幸せだねと、
そんな約束をしてから3回目の冬が来る。
今年は14日の日曜にわざわざ予約をしに行き、
今日、てくてくと歩いて、そのワインを受け取ってきた。
「ワイン」というものに全く興味がなかったというのに、
彼の影響で、私はボジョレーを解禁日に飲むようになってしまった。
それでもまだまだワインのことはさっぱりわからないけれど、
彼がワインのことを話しているのを聞くことは、とても好きだ。
「UNFORGETTABLE」
そのワインのラベルには、そう書かれている。
案外ロマンチックなんだね、なんて思いながら、
でもそうやって、
何かが積もっていくことを大切にできるということは、
素直に喜べることだ。
これが10枚も20枚も溜まるころには、
私たち二人の子供たちも、ずいぶん大きくなっていることだろう。
そして、私たちの繰り返される習慣を、ひやかしたりもするだろう。
そんな時そっと抱き寄せて、
ひとつひとつのラベルを見せながら、
「この年に私たちは出会ったのよ」とか、
「この年に、あなたが生まれたのよ」とか、
その年々に起こった出来事を、ゆっくりと語って聞かせたいと思う。
そんな風に夢見ていることは、人にはなかなか話せないことだけれど、
日記でなら言えてしまう。
本当の気持ちだ。
いつか何かで彼とケンカをすることがあったら、
このワインたちのことを思い出して、
また仲直りできたらいいと思う。