2005年03月12日(土) |
たぶんきっと部屋の外には冬の精がいる |
掃除をおえてこざっぱりとした部屋でアイロンをあてながら、
この家は静かだなぁと思う。
きっと子供ができたらこんな風に
悠長にアイロンなぞあてていられないのだろうな、と、
なんとなく幸せな気持ちで部屋の中を眺める。
その幸せな感じは、子供ができることを心待ちにしている
そういう精神状態に満足しているからなんだけど、
でも、
できたらできたで、大変だろうなぁと思う。
こどもほしー。
でも、ほしーと思うだけと、
実際できちゃうのとでは、全然ちがう。
赤ちゃんって、生まれたばかりでも3キロくらいあるのに、
私はしっかり抱っこして育てられるんだろうか?
そうやって考えたら、ちっともリアリティーが沸いてこない。
けどまぁ、なるようになるんだろうけど。
ひと通りアイロンをかけおえて、
シーツやら布団カバーやらをたたむ。
エアコンが効いているので、部屋が少し乾燥している。
*
今夜の夕飯は何にしよう、と考える。
クリーニング屋に行って、夫のカッターシャツを出す。
このままどこへでも散歩をしにいくことができる、という開放感が
私をひとりの私へと帰してくれて、
もうそれだけで嬉しいような満足した気持ちになって、
まっすぐ家に戻ってきた。
今日はとても冷え込んでいる。
弓矢が降ってくるみたいに、あられがばらばらと降ってきた。
今年最後の冬かもしれない、と思う。
もう、
すぐそこまで春がきている。