春眠暁をおぼえず。
この季節になると毎年口に出す言葉だけれど、
まったくまったく、眠っても眠ってもいくらでも眠れる。
このあいだからの風邪がまだ尾を引いていて、
鼻水がずるるーっとあふれ出てくる、そんな晴天の木曜日です。
今年はお花見らしいお花見(お酒をのんでどんちゃん)を
しなかったなーと思う。
そしてしみじみと、テレビ中継の中の美しい桜が、本当はいちばん
風流なかたちに眺められる桜風景なんだろうなーと思った。
まじかに見る桜は、花びらであり、がくであり、おしべであり、めしべであるから。
それでも、お花見ができなくてなんだか物足りない。
物たりなさはやはり「お酒」の宴的もりあげ小道具が足りないからだろうと
そんなことは百も承知なので、
今夜は甘酒を片手に、ベランダから花見でもしようと思う。
いただきもののよもぎ餅にきな粉でもまぶして、
甘い甘いと言いながら食べて飲もうと思う。
こういうとき、隣にいていつもあたりまえに夜を過ごしてくれる
双子の片われのような相手がいることを、うれしく思うのです。