遠くにみえるあの花火に
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2005年08月11日(木) また、京都にかえってくるんだって。

夏休み。

家の中にいても7時をすぎたあたりから急に気温があがって、
だらだらだらだらと、果てしなく汗をかいてしまう。
毎日毎日、
蝉の声を合図に一気にぶわっと夏の一日がおしよせる。


よしもとばななさんの、夏の話が読みたくなる。
「ハゴロモ」は夏の話ではなく冬の話なので。


「ハゴロモ」を読んでいて、
そうだったそうだった、こんな話だったと思い出す。
ばななさんの、いつも人と人との会話から力をもらって元気になっていく、
あの感じを思い出した。
とてもとても弱っているときに、
何気なく笑顔でかわした会話のはしばしから、主人公が癒されていく感じ。

内側に沈んでいくのではなくて、
会話とか労働とか、外に向かっていくことで
エネルギーを徐々に蓄えていく感じ。





京都市立美術館へ「ルーブル美術館展」を観に行く。
地下鉄「東山」駅で降りて、疎水の支流沿いを歩いていく。
空は今日も半分くらい厚い雲に覆われている。

18世紀末〜19世紀初期にかけて、
生きてえがいたフランス画家の絵が多く展示されていて、
光の強弱や柔らかそうな肌の質感などをおもしろく眺める。

この頃の時代の絵に、人間くささや個性などはまだなくて、
宗教画や時事を扱った絵画、肖像画などはどれも
とても美しいけれど全然リアリティがない。
単純に身にまとっている衣装や装飾品に
なじみがないということもあるだろうけど、
描かれている人物のその目に、
こちらに語りかけてくるようなリアリティがない。

絵にまつわる歴史や、描かれている時代の事柄について
あまりに無知なために、ただただ、
筆の跡の全くないようなガラス一枚向こう側のようなその絵画たちを
ぼーっと眺める。
一緒に観に行った父は、いろいろ感想をもらしていたけど。





夜、急遽知人(夫の友人)が泊まりにくることになった。
今日は鶏とごぼうの炊き込みご飯にしようと、以前から決めていたので
その部分のメニューは変えず、それに合わせて晩ご飯は和食でいくことにする。
イカと小松菜の煮物をつくる。
あとは小芋のお味噌汁と、残り物とか(!)納豆を出す。

以前京都にお勤めで、今は岐阜にいる彼が、
また京都に戻ってくることになったという。
まぁびっくり。

まだ京都での住まいも決まっていないのに、
来週17日から働いてくれと言われているらしい。
で、明日は物件探しをするんだとか。


8時半ごろ到着。
ちょっと見ない間にまた少し太ったというかたるんだというか、
そんな体系になっていた。

「運動ぜんぜんしてないからさー」
「京都に来たらまたジム通おうかな」
「またテニスやろうよ、テニス。」

ひとしきり他愛のない話をして、ごはんを食べて、
私は先に就寝。


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