ふつうのおんな

2005年03月13日(日) 母の様子2

ビリルビン値は上がりつづけている。
便も白くなってきていて この間は少し血が混じっていたと聞いたとき顔には出さずに血の気が引いた。
食道静脈瘤ができてるのか?

黄疸は日増しにひどくなり、全身の痒みはおさまらず 夜も睡眠薬なしでは寝付けないらしい。
土曜日は発熱して とてもきつかったという。
もうダメか ここまでか と覚悟したと。

そう話す母の様子をみて叔父は「今それだけしっかり話せるんだから 少しほっとした」と言った。

私は真逆のことを考えていた。
「もしかしたら 母はそろそろ頑張れなくなるかもしれない。」
と。

肝臓の調整をするための点滴を1週間続けて効果が出なかったので月曜から抗癌剤(TS-1ともう一種類)が始まる。
そのもう一種類はいわゆる抜毛が伴う副作用が出るものだ。
父はうすめて使用してくれるよう担当医に頼んだ。

母の豊かな髪が眉毛が睫が抜け落ちていく姿をみたくない というのもひとつの理由だが 父としては母の様態は完全復活することはないのだから、抗癌剤の効果も最低限であればいい&副作用の苦しみは最小であるよう
という気持ちなのだろう。
私も妹も賛成した。

今週から1週間の間 抗癌剤の効き目が現れず容態が悪化したままだったら
今月中に何が起きてもおかしくない ということを覚悟しなくてはならなくなった。

お姉ちゃん 喪服 ちゃんと買いなよ

と妹が言った。
そして、年末のときとは違って「そうだね」と答える私がいた。

オットは今 自分の会社がすっごく大変で(今というか先月からというか)母の見舞いにもいけないことをとても気にしている。
できれば、まだちゃんと話せる母に会って欲しいけど それも叶わないかも知れない。
個室なんだし 時間の無理はきくから オット自身が「会っておけばよかった」と後悔しないようにしてあげたい。

chick me
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