22:00 あわただしく夕食を済ませて病室に行くと父が残ってくれていた。 今のサイクルは
6:30〜 妹 14:00〜 父 21:30-22:00〜 私/叔父 4:00 −叔父(出勤) 6:00 −私(出勤)
なので、私と妹の間に30分くらいの空白ができている。 が この間断をぬって母が逝ってしまったら それはもう 仕方がないと思う。皆精一杯だ。
23:00 叔父がやってくる。ていうか、夕方の電話では21:30には行くからゆっくり仕事してきていいよとか言ってなかった? 遅れるんならメールして欲しい。
私は別に夜1人でもいいんだが(っていうか、ソファに自由に横になりたいのでむしろ1人が楽)叔父はついていたいらしい。 正直言って 1人で静かに本でも読みつつ母を看ているほうがいいと思うときもある。 私のオットは 寝ているときに私が物音をたてるとすぐ起きてしまうので そういう生活騒音はなるべくたてないよう染み付いているため他人のたてる物音がすごく気になるのだ。 雑誌をめくる音 ドアを開け閉めする音 話す声の大きさ
叔父にとってはこれまでの母にかけた迷惑の罪滅ぼしの意味もあるのだろうけれど。
叔父が母にしてきたことを妹は許していない と叔父に言ったそうだ。 叔父は 母という繋がりがなくなったら もう出入りすることはないといった。 それを話すことによって私に何を言ってほしいのだろう。
今は考えたくない。
痰が絡んでいたので吸引したらショックで少し吐いた。今回は殆ど受け止めてあげられた。
6/1 0:20 母が喚いていても 私は眠くなってきたのでうとうとしていたが 叔父が「痛いのはとってあげたい」としきりに言うのでナースに言いに行く。 痛み止めを入れてもあまり効き目がないのを知っていたので それよりも呼吸障害のほうが気になるからあまり使いたくなかったけど 使ってもらう。 (あとで聞いたら お姉さんがお母さんの奇声に耐えられなくて痛み止めを依頼した ということになっていた。まあいいけど。)
1:00 効かない
1:20 効かない
ある程度効いたら途中で眠り薬の点滴にシフトしたいのだがなかなかできない
多分3:00 ナースが点滴を交換しながら何かを言っているのに半分寝たまま返事したのだが 何を答えたのか覚えていない。
5:20 起床。叔父はもう仕事に行っていた。 少し声を出してうめくが 口内を湿らせておく。
以下 妹からのメール。 9:51 着替え中に多量嘔吐した。
10:59 嘔吐物を吸引する管を固定したらしい。それでも口からあふれてくるので3回着替えたという。
12:51 舌が喉の奥に落ちてきているので父が病院にきたら気道確保の管も入れるらしい。
13:01 先ほど入れた管にすぐ手がいく。
13:15 父到着。両手は抑制することにした。
父は一旦顔は見にきたものの1時間ほど用事を済ませなくてはならないらしいので 妹も一度家に帰って食事の支度をしてからまたもどるとのこと。
抑制もそれからかな。
・・・・・抑制まで きたか。というのが正直な感想だ。 会社の喫煙室で誰もいなかったので少しだけ泣いた。
今朝 学生時代のトモダチからメールがきた。 彼女のお祖母さんも似たような状態になったが 体位交換などの際に昔の話をしたり歌を歌ったりしてあげていたらおとなしく言うことをきいてくれた こちらのことを解かってくれた きっとえっちゃんのこともわかってくれるよ。 というメールだった。
うん こっちの声は届いていると思う。誰なんだか解かっていると思う。 だけどその一瞬後には解からないんだろうね。 「悦子だよ わかる?」に反応してくれたのは30日の朝までだ。 以降「わかる?」ときいても無反応か首を横にふられてきた。 私を私と認識して笑顔を見せて抱きついてくれた28日の朝が遠い昔のようだ。 あれが 母が私だけにくれた最期の笑顔なのか。
その後は 母の苦痛にゆがんだ表情と止まることのないような長い長い悲鳴のような奇声。
誰が自分の母親の両手を縛り付けたいもんか。 認知症が進んだ徘徊癖のある超高齢 ってわけじゃないんだよ? やっと58歳になった 大事な 大好きな母親なんだよ?
生きるための管。意識と自覚さえあればどんなに苦しくても自ら抜くはずがないものを 抜こうとする状態。 たとえばずっとそばについていたとしても トイレで場をはずす2,3分の間に抜いてしまわれたら? 点滴なら問題ないけど それがまさに生命線となるものだったら??
やりたくない そんな姿見たくない
だけど そういうアクシデントで苦しませて逝かせる事はしたくない
どうしようもないってこういうことか
すでに血圧は昇圧剤を限界まで使っても上90しかないらしい。 今晩からは呼吸と漏れる嘔吐によりいっそう注意が要るだろう。
chick me
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