ふつうのおんな

2006年02月28日(火) グッドナイト・ムーン

原題は「StepMom」義理のお母さん ですね。

久々に深夜映画をみました。

売れっ子写真家のジュリア・ロバーツが恋人エド・ハリスと暮らすようになったんだけど そこには彼の子供が。
先妻のスーザン・サランドロンと衝突しまくるんだけど スーザンの癌が発覚する。
実は前にも患っていて 再発している上に転移もあって うてる手が少ない。

はじめはスーザンは黙っているんだけど治療のためにLAにわたることを別のことと勘違いされて 白状する。

「人生は交換条件よ。
癌になったから堂々と大麻が吸えるの。」

ここらへんから私はほぼずっと泣いていました。
スーザンが抗がん剤の影響で体がふらつき 車椅子に載っているシーン。
なにをするにも体がきつくて つい家の中のものをひっくり返すシーン。
子供たちとロックを歌いながらふざけてはしゃぐシーン。

スーザンにジュリアが
「娘の結婚式のときに ああ ここにママがいたらって思われるのが不安だ。」
と泣くと スーザンが
「私は そう思われないことのほうが不安よ。」
と涙一杯の目でジュリアを見据えた。

胸の真中が 呼吸が苦しくなるほど痛くなって 涙が止まらなかった。

おいていかれるのだってもちろん辛いけど、おいていく方も 本当に本当に辛いよね。
ましてや子供が小さかったらなおさら
小さければ小さいほど 私だったら 一緒に連れて行きたくなるかもしれない。

雪の降る明け方 美しい月を見ながら 母は「死んでも忘れない」といい、娘は「一生忘れない」といったシーンがあった。
これが、先に逝くものと 生きていかねばならないものとの ココロの違いをとってもよく表してると思った。

こういうストーリーだと知ってたら 見なかったけど 見るのをやめられなかった。

思うことが愛しつづけることと同じならば 私は一生母を愛し続けるのだろう。

chick me
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etsu

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