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■ 天体議会 (本)
天体議会 プラネット・ブルー 長野まゆみ 河出書房新社
南へ憧れる、硝子の街に住む少年たち。 銅貨は南で仕事をしている父を持つ少年。同じ父親を持つ兄の藍生と二人暮らしだが、ここのところはその藍生とも交流がない。 銅貨の親友の水蓮は、何でも出来る、彼ら少年世代にとっての“憧れ”の少年だった。その水蓮が、ある朝片目を腫らして来る。 水蓮のその眼を見て、「石がはいっているよ」と言った不思議な少年は、兄の藍生とも繋がりがあるようで……。
長野まゆみの初期の作品で、未だ根強い人気を誇る代表作。 実際私が二番目に好きな話だったりします(一番は“三日月少年”)。 長野まゆみ版「星の王子様」だそうで、この話にも透明な美しさや特有の孤独さ、優しさがあふれています。
ついでに、CDドラマにもなってます。銅貨役に高山みなみ、水蓮役に緒方恵美。 藍生さんのイヂワルなお声は必聴です(笑) 更に、河出文庫より、同じく銅貨・水蓮が登場する、『三日月少年漂流記』が出ています。こちらは『天体議会』より前の話で、“三日月少年”と呼ばれる自動人形にまつわる話。こちらで明かされる銅貨の癖が……; くま(笑)
2004年09月17日(金)
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