HARUKI’s angry diary
DiaryINDEXpastwill


2004年10月22日(金) 夜はダメよ

今、「午前3時の医者ものがたり」(集英社文庫)という医者でありミステリー作家である米山公啓という人が書いた短編集を読んでいる。
内容は、大学病院に勤めるぺーぺーの若い医者が、バイトでいろんな病院へ行って当直をしたときのさまざまエピソードを集めたもの。

おそらく作者の体験を書いているのだろうと思うのだが、これを読んでいると、いかに夜、病院にいる医者が素人であるか?がよーーーくわかる(笑)。なにしろ当直医は専門外でも、とりあえず患者が来たら、診察しなければならないことが殆どなのだそうだ。
もちろん大病院はちゃんと夜勤の医師がいて、昼間とかわらぬ診療をしているのだろうが、そうではない病院もかなり多いらしい。

病院というところはちゃんと専門の医師に診てもらわないと行っても意味がないところだし。

昨日。
ちょっと重要な会議があった。その昼間の会議の途中でHARUKIの上司にあたる○○さん(でも所属部署は違う)が席をはずした。会議終了後も○○さんは席に戻らず、終業時間になっても行方不明のまま。

用事のある人が何人も「○○さんは?」とたずねて来るので、さすがに社内放送をかけることになった。だが、返事なし。携帯電話もカバンも席に置いたまま。
その○○さんは、普段からふらりと消えて、数時間行方不明のことが多いので気にもかけていなかった部下たちだったが、さすがに騒ぎ出した。
「○○さん、どこに行ったんだろう?」

部下の一人が「もしかして、どっかで倒れてたりして〜」と言った。

言った本人は冗談のつもりだったらしいのだが、「もしかして?」という話になり、総出で○○さんを探すことに。

すると、なんと!○○さんは、休憩室で倒れていた(マジ)。
ひえぇぇぇぇ、まずいじゃん!!!

救急車を呼ぼうか?という話になったのだが、幸運なことにHARUKIの勤める会社は大病院のすぐ近くにある。そこの病院は夜間診療も行っているので、救急車が来るまでの時間を待つより、連れて行ったほうが早いということになった。

結局○○さんは、ひどい腹痛を起こしており、検査の結果“腸閉塞”ということが判明。そのまま入院した。なにしろ腸閉塞は放っておくと死に至るのだ。

あのまま誰も気付かなかったから…。
考えたくはないが、かなりコワイことになっていたと思う。

○○さんの奥様に聞いたら、朝からどうも具合が悪かったらしい。
きっと会議のために無理して出社したのだろう。会社の近くにちゃんとした大病院があったから良かったものの、それこそ小さな救急病院などに連れて行かれて、素人同然の当直医にあたって、簡単に薬を渡されて…などと思うと、さらにコワーイ感がます。

病院嫌いのHARUKIではあるが、今回ばかりは思った。
緊急事態のときはやむをえないが、具合の悪いときは、絶対昼間医者に行こう!と。


Mikan HARUKI |掲示板へ

ランキングなるものに参加しています。お気に召したら投票をお願い致します(汗)。↓


My追加