HARUKI’s angry diary
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月曜日、午後。 某部署のメガネにーちゃんが総務にやってきて、テレビくんと話していた。 メガネにー「寒いんです、席がぁ」 テレビくん「うん」 メガネにー「なんとかしてくださいっ!!!」
メガネにーちゃんが去った後、テレビくんがおもむろに言った。 テレビくん「ストーブ買いますか」 HARUKI「空調壊れてるの?あのフロアー?」 テレビくん「いいえ。空調じゃ足りないらしいです」 HARUKI「なんでだろ〜」 テレビくん「北側の窓を背にしてみなさん座ってるからじゃないですか?」 うーむ。 なにしろ会社が狭いので、席がかなり窓に接近していることは確か。
その日は、夜から雪の予報も出ていたし、そもそもこの部署は深夜に長時間デスクワークをするという酔狂な部署(←おーい!)なので、とりあえずHARUKIは現場に行ってみることにした。
エレベーターに乗り、その部署に行くとそこの管理職のにーちゃんも調度デスクワークをしていた。 HARUKI「寒いんだって?」 管理職にーちゃん「寒いなんてもんじゃないですよ。○○は、夜になるとコート着たまま仕事してますし、××はコートにマフラー、それに毛糸の帽子かぶってやってますから」←ロシアじゃないんだから HARUKI「××くんは、沖縄のコだからねぇ」 管理職にーちゃん「そーいう問題じゃないです」 HARUKI「あ、ごめん、ごめん」
っていうか、ウチの会社はボロいけど屋根も壁もあるまともなビルなんだけどなぁ。
HARUKI「ストーブ買って置くかい?」 管理職にーちゃん「火事が心配ですよね」←なにしろ紙類が異様に多い職場だし HARUKI「そう。ちゃんと管理できる?」 管理職にーちゃん「出来ません!」 うわぁ。
HARUKI「足元のホットカーペットでもいいけど、みなさんそれぞれ管理できる?」 管理職にーちゃん「多分、無理です」 あのねぇぇぇぇ。 じゃーどーするんだよっ!!
HARUKIが困っているとにーちゃんは言った。 管理職にー「窓、なんとかして下さい」
HARUKIは、「なんとか考えるわ」と言って席に戻った。
HARUKI「困ったねぇ」 テレビくん「窓ガラスを変えるか、二重サッシにするか、分厚いカーテンをつけるか、ですね」 HARUKI「ブラインドがついてるからカーテンつけるの大変だし。窓ガラスをかえるのは金がかかりすぎるし」 テレビくん「ストーブでしょう」 HARUKI「現場はそれを嫌がってるからなぁ」
二人でうだうだ話していると、山梨の豪雪地帯(←ぜってぇ違うな)出身のかわいいおばさんが言った。 かわいいおば「実家で使ってる窓用の防寒のプラスチックの板みたいなのあるわよ」 HARUKI「なんですか、それ?」 かわいいおば「荷物の緩衝材みたいなうすっぺらなプラスチックみたいなビニールみたいなので、じゃばらで折りたためて、それを窓に立てかけておくのよ」 HARUKI「ほぉ」 かわいいおば「それだけであったかいのよ」 HARUKI「ほぉ」 かわいいおば「風が入ってこないし」 テレビくん「じゃ、新聞紙はりますか、窓に」 HARUKI「うーーーん。さすがにみっともなくね?」 テレビくん「わかった!プチプチ!(←緩衝材ね)あれ、はりましょう!窓に!!」 かわいいおば「そうよぉ。プチプチ!あれも売ってるわ、防寒用に」
HARUKIには、よーわからんが、確かに新聞紙1枚あれば冬山でも生き延びられるって言うし。
こうなったらヤケクソ(笑)。 備品庫にある、荷物発送用の幅が1メートル以上あるロール状のプチプチを4メートルくらいカットし、両面テープにカッターを持ち、HARUKI達は某部署に出向いた。←なぁにやってんだか
HARUKI「おじゃましま〜す」 メガネにーちゃん「は〜い」 HARUKI「これ、窓にはるから」 管理職にーちゃん「はぁ?」 かわいいおばさん「絶対あったかくなるから」 部署のみなさん「…………」←疑惑
テレビくんは組合の会議があるというので、HARUKIとかわいいおばさんの二人で、その北側全面の窓にプチプチをはりつけることに。
HARUKI「ブラインドなんて冷たくて触れないね」 かわいいおばさん「ホント」
はり始めて気がついた。 急に冷気が遮断されて、寒くなくなるのだ。 HARUKI「効果あるんだ」 かわいいおばさん「でしょ〜。ウチなんか常用してるもん」
作業終了。 HARUKI「とりあえず今夜の雪はこれでしのいでください」 部署のみなさん「はぁ」←信じていない
月曜日の夜は、予報通りしんしんと雪が降り、東京でも積もるほどだった。
今日、午前中。 仕事をしているとメガネにーちゃんがやってきた。 メガネにーちゃん「昨日は、お礼に来れずにすいません。ありがとうございました!」 HARUKI「大丈夫だった?」 メガネにーちゃん「ばっちりです。コート着ないで仕事できました!」 あはははははは!
HARUKI「良かった」 メガネにーちゃん「ゲキレツに効果がありました!」 HARUKI「激烈?」 メガネにーちゃん「そんな言葉ないかもしれませんが、まさにそーいう感じです」
昼過ぎ。 今度は××くん(←沖縄のコね)がやってきた。 ××くん「ありがとうございました!あったかかったです」 HARUKI「良かったねぇ」 ××くん「ウチも寒いんですよ。プチプチはろうかなぁ」 HARUKI「あははははは!そんなに気に入ったんだ」 ××くん「だって、あったかかったんですよ」 HARUKI「あの手の商品、いろいろあるらしいよ」 かわいいおば「ピンク色のとか売ってるわよ。プチプチじゃないけど」 HARUKI「山梨で、でしょ?」 ××くん「ネットで買えますかね」 かわいいおば「買えるんじゃないの?」 ××くん「探してみます」
こうして、プチプチのおかげで社員の“寒い!!”攻撃はなんとかしのぐことが出来た。 めでたし、めでたし。
いや〜、プチプチの威力恐るべし! もっと言うと山梨県人の生活の知恵、恐るべし!
ところで、あのプチプチ、正式にはなんて言う名前なんだろう?←しんちゃ〜ん、教えて〜!(笑)
Mikan HARUKI
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