HARUKI’s angry diary
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ミドリちゃんの実家で飼われていた甲斐犬のメリーちゃんが、週末に16歳にして、天に召された。 最後は水も受け付けず、獣医さんいわく「老衰」ということだったらしい。 実家で飼われていたということはイコール、ミドリちゃんが一昨年結婚して実家を出るまで一緒に暮らしていたということである。
メリーちゃんの具合が悪くなってから1週間は、ミドリちゃんは仕事が終わると実家に行くという日々を過ごしていた。
月曜日。 メリーちゃんの事が気になっていたHARUKIは、朝一番で聞いた。 HARUKI「どした?」 ミドリちゃん「天に召されました」 HARUKI「そっか…残念だったね」 ミドリちゃん「死んだときは、家族全員集合して号泣しました」 HARUKI「…………。で、お墓はどーしたの?」 ミドリちゃん「日曜日に、長野にあるうちの別荘地に埋めてきました」 HARUKI「大変だったねぇ」
HARUKIはくわしいことは知らないが、この甲斐犬という種類は20キロくらいになるそこそこ大型犬らしい。
ミドリちゃん「父親体悪いし、弟は仕事だし、で妹と私で埋める穴掘ったんですけど、もう大変で、大変で。腰痛くて、今日は動けませ〜ん」 HARUKI「お疲れ様〜。でもメリーちゃんも喜んでるだろうね」
今日。 ミドリちゃんは、まだどうもまだ腰が痛いらしく、まるで出来そこないのロボットのように動いていた。←ミドリちゃんは、そもそも体育会系なんで運動はいまだに得意 HARUKI「まだ、腰痛む?」 ミドリちゃん「はい」 HARUKI「そんな大きな穴、掘ったの?」 ミドリちゃん「はい。でも深さは1メートルも掘れなかったんで、数十センチだと思うんですけど」 HARUKI「そっか〜。でも、ワンちゃんだからそんなに広さもないでしょ」
ミドリちゃんは、「そうですねぇ」と言いながら、腕を広げた。
ここでHARUKIは、フト思った。
HARUKI「よくミステリー小説でさぁ、庭に殺した人間の死体が埋めてあって、それが後でみつかるっていう事件あるんじゃん。あれって犯人は、すげーー大変だったってことだよね、きっと」 ミドリちゃん「はい。普通の人じゃ無理です。人間を埋められるような穴なんてそう簡単には掘れません」 HARUKI「だよね」 ミドリちゃん「突然ひどい腰痛に見舞われている人がいたら、その人、犯人ですから」 あはははは!
ミドリちゃんはさらに言った。
ミドリちゃん「私、死体を隠すなら重石をつけて海に沈めますね。山中に埋めるなんて絶対しません!」 だはははははははは!!
ミドリちゃんの悲しみがいつ癒えるのかHARUKIにはわからないが、腰痛が薄らぐ頃には、きっと多少は元気になってくれることだろう。
世間の名探偵様〜、若いのに突然ひどい腰痛になった人がいたら犯人ですよ〜(笑)。←おーい!
Mikan HARUKI
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