HARUKI’s angry diary
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HARUKIの会社では、業種柄ちといろんな客が来るので(笑)、受付には昼間から守衛さんと受付嬢の二人が座っている。 守衛さんは年齢層まちまちで、若い人は司法試験浪人生、年配者は定年後の人。←業務委託ね
ちょっと前になるが(←いつだか忘れた)、昼休みに若い方の守衛さんに声をかけられた。 この人もご多分にもれず司法試験浪人生で、とりあえず暗い。一事が万事暗い(笑)。
色黒守衛さん「部長!ちょっとお尋ねなんですが、社内に野良猫拾って飼ってる方いませんか?」 HARUKI「へ?どしたの?」
守衛さんのご丁寧な長い長い話を要約すると、妻がパート先で餌付していた生後1年くらいになる野良猫を引き取ることになったらしい。獣医に連れていき検査をし、避妊手術をした。が、引き取ったはいいけれどなかなかなつかず苦労している模様。
色黒守衛「エサの時以外、冷蔵庫の奥に隠れて出てこないんです」 HARUKI「無理無理無理。そもそもネコがなつくなんて幻想だから」 色黒守衛「はぁ」 HARUKI「寝床用意した?」 色黒守衛「はい。ネコ用の籠みたいなものを」 HARUKI「ダメ、ダメ、ダメ!ネコは周囲が隠れるところが好きだから、ダンボール箱に穴あけて、そこに毛布みたいなの敷いて様子見てみ。そのうち出てくるから」 色黒守衛「はぁ」 HARUKI「まぁ、1ヵ月は我慢だね」 色黒守衛「1ヵ月ですかぁ…わかりましたぁ…」
数日後。 また守衛さんに声をかけられた。 色黒守衛「部長!ネコ出てくるようになりました」 HARUKI「良かったね〜」 色黒守衛「冷蔵庫の裏に入れないように、ふさいじゃおうかと思ってるんですが」 HARUKI「もう、そこには全く入らない?」 色黒守衛「いえ、まだ箱と冷蔵庫裏と半々くらいです」 HARUKI「じゃ、ダメ。ストレスたまるとはげるよ、ネコ」 色黒守衛「はい…」
また数日後。 色黒守衛「部長!」 うわぁ、またネコだ。
HARUKI「は〜い」 色黒守衛「爪とぎ用意したのに、壁で爪とぐんで困ってるんですが」 HARUKI「無理無理無理!そりゃ、我慢だね。お住まいはペットは大丈夫なの?」 色黒守衛「はい」 HARUKI「壁、柱、ソファー、絨毯、ぼろぼろになって当たり前だから」 色黒守衛「はぁ」 HARUKI「それが耐えられない人はネコ飼っちゃ、ダメなんだって」 色黒守衛「はい………」
それから1週間くらいは、守衛さんの「部長!」コールはなく、HARUKIも油断していた(笑)。
喫煙所にいるとくだんの守衛さんが登場。 色黒守衛「お仕事の話じゃないんですが」 うわぁぁぁぁ、またネコ来た!(笑)
HARUKI「どした?ネコ?」 色黒守衛「はい。ネコが膀胱炎になったんで、獣医に連れていったら、薬が出たんです。薬をどんなに細かく砕いて餌にまぜても、かつぶしをまぶしても食べないんですがぁ」 HARUKI「無理無理無理、絶対無理!ネコが薬食べるわけないじゃん!」 色黒守衛「お医者さんがそういうんで」 HARUKI「無理だって!まず、ネコつかまえる。毛布かなにかで身体ごと包んで抱きかかえる。そうしないとこっちがケガすっからね。首根っこつかまえてグッ!と後ろに引き、顔を上に向けさせて、口を開ける。のどの奥に薬突っ込む。吐き出すから、口をとじさせて押さえる。これっきゃないね」
聞いていた守衛さんボー然。←そりゃ、そーだ
HARUKI「がんばれ!」 守衛さんは、一段と暗い顔で去って行った。
翌日。 HARUKIは守衛さんに声をかけた。 HARUKI「どう?飲ませられた?」 色黒守衛「つかまえるとこまでは出来たんですが、その先はちょっと…」←一応努力はしたらしい HARUKI「じゃ、PHコントロールっていうマグネシウムが多い餌がロイヤルカナンから出てるから、それ買って食べさせてみて。ちょっとお値段高いけど。水をたくさん飲んで、おしっこの出がよくなるから治りが早くなる。うちのコ1匹は、常にそれじゃないとだめなんだわ。普通の餌にかえるとすぐ膀胱炎になるんで、あきらめてそれ一筋」 色黒守衛さん「わかりました…」
またまた数日後。 HARUKI「どう?ネコ?」 色黒守衛「アマゾンで餌買って、すぐそれに変えました。昨日、獣医さんに行ったら“よくなってる”って言われました。多分、餌のせいだと思います」 HARUKI「よかったね〜。そもそも獣医さんから餌を変えるように言われなかった?」 色黒守衛「はい」
HARUKIはしばし考えた。なんでそんな基本的なこと医者が言わなくて、HARUKIが教えてるんだか。
HARUKI「獣医さん、変えた方がいいんじゃね?」 色黒守衛「出来たばかりの獣医で、勤務医だったのが独立したんだそうです」←なぜか詳しい HARUKI「他に獣医さんないの?近くに?」 色黒守衛「あります」 HARUKI「その人、犬が得意なんだよ、きっと。獣医さんって専門がないようであるからさぁ」 色黒獣医「はぁ」 HARUKI「大体、餌に薬まぜて食わせるなんて発想、なんでも食う犬向けだからさぁ」 色黒守衛「はぁ」 HARUKI「待合室、犬多くね?」 色黒守衛「確かに、いつもウチ以外、犬しかいません」 HARUKI「じゃ、ネコが待合室にいる病院探した方がいいよ」←すげーーいい加減 色黒守衛「わかりました!!」 HARUKI「ペットってまだまだお金かかるよ」 色黒守衛「大丈夫です!飼った以上最後まで責任もちますから!」
うわぁ、そんな決意して飼ってるようじゃネコ好きじゃないんだろうなぁ。 ネコ好きだったら、そんな決意しなくても普通にちゃんと最後まで面倒みるぞ〜。
っていうか、そういえば、名前も聞いてねーし、写真も見せられてね〜な〜。 普通はこれだけ話してれば「写真あるけど見ますか?」くらいのアピールはあるはずなんだけど。あと話の最中に思わずネコの名前くらいでそうなものなのだが。
大丈夫かなぁ、守衛さんちのネコ(笑)。
Mikan HARUKI
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