HARUKI’s angry diary
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2012年02月03日(金) 母をたずねて三千里(笑)

相続の手続きをするときに絶対に必要になるのが、その人が生まれてから亡くなるまでがわかる戸籍謄本。

HARUKIの場合、親からの相続と言ったってミステリー小説でよく扱われる殺人事件の動機になるような遺産があるわけではない。←当たり前
とはいえ、HARUKI母の銀行口座にあるお金を受け継ぐのだって、立派な相続だからその面倒くさい戸籍謄本が必要になる。

HARUKI父が亡くなったときも必要だったのだが、HARUKI父は千代田区の本籍のあるところで生まれ、亡くなったときもその本籍のままだったので、千代田区役所に行って、古くからの戸籍謄本をあらいざらい取れば済んだ。

今朝。
「千代田区役所によって行くからちょっと遅刻する」と会社に連絡を入れ、父の時のことを思い出しながら、HARUKI母の、その“生まれてから亡くなるまで”の戸籍謄本を取りに、千代田区役所へ行った。

申請書を書き、戸籍謄本が出てくるのをHARUKIは待った。

係りのおばさん「お母様ですね。婚姻してお父様の戸籍に入ったところからはこれでわかりますが、それ以前はこちらではわかりません」
HARUKI「へ?」
おばさん「東京都新宿区戸塚町○○番地の××さんから入籍となっています」
あ、そっか〜、そりゃ、そーだ。
生まれたときは親の戸籍に入ってるわけだからな。

そこで、HARUKIは戸籍を見た。
すると××さんが、HARUKI母の父親の名前ではなく、すでに亡くなっている伯父さんの名前が入っている。

え?なんで?
お袋の結婚前の戸籍の筆頭者が伯父さん?
おじーちゃんじゃないわけ?

確かにHARUKI母の父(=おじーちゃん)は、HARUKI母が子供の頃に亡くなったと言う話は聞いていた。←だからHARUKIはおじーちゃんという人を全く知らない

HARUKIはイヤな予感がした。
HARUKI母の出生届けは、そもそも新宿区に出されたのだろうか?
おじーちゃんが存命中に、どこかほかの場所で出され、おじーちゃんが亡くなってから新宿区に引っ越してきて、伯父さんを筆頭者にして本籍を移したのではないだろうか?

うーーーーーーーーーーーーーーーん。

うなりながらHARUKIは、千代田区役所を後にした。

HARUKI母からは、「子供のころは目黒のお不動様でよく遊んだ」という話を聞いていた。
てぇことは生まれたのは目黒区?

さらに、母方の先祖代々のお墓は神奈川県の浦賀(三浦半島のはずれにある)にあって、子供の頃一度お墓参りに行ったことがあるから(まったく覚えてねーけど)、もしかして、浦賀?

どっしぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ。
頼むから、浦賀はやめてくれぇぇぇぇぇぇ(フェイドアウト)。

昼休み。
この戸籍の話をHARUKI姉にメールした。
すると「昔は目黒って新宿区だったわけじゃないよね?」とこれまた、スゲー返事が返ってきて、HARUKIは、かなぁぁぁぁぁり困惑していた。

午後。
HARUKI「申し訳ないけど、早退して新宿区役所行ってきていい?」
テレビくん「いいですよ〜。でも、もしかたらその前があるかもしれないんですよね」
HARUKI「うん」
テレビくん「目黒区役所の場所、調べて行った方がいいんじゃないですか?」
HARUKI「う、うん」
ミドリちゃん「いっそのこと、先に目黒区役所行ったらどーですか?」←冗談にもほどがある
いやいやいやいやいや。

テレビくん「三浦半島かもしれないんですよね?」
HARUKI「う、う、う、うん」
テレビくん「来週、どっかで休んでもいいですよ」←どーしてみんなで追い込むかなぁ(悲)
だからぁぁぁぁぁぁぁぁ!

午後遅く。
HARUKIは新宿区役所へ行って、戸籍謄本の申請書を書いて出した。
すると係りのおねーさんは言った。

おねーさん「あなたがこの娘さんという証明になるものありますか?」
HARUKIは免許証を見せた。

おねーさん「この戸籍に出ている名字と違いますね」
あ、そっか〜。
HARUKIが親の戸籍から出たのは、最初の結婚のときだから、最初の亭主の名字が戸籍に書かれているのだ。

HARUKI「その後、離婚しましたので」
おねーさん「今の本籍地はどちらですか?」
HARUKI「○○区です」
おねーさん「そちらに確認の電話してもいいですか?」
HARUKI「もちろん、かまいませんが、その後もう一回結婚して××区で戸籍作って、名字変わって、さらに離婚して、今の名字になってるんですけどぉ」←自分で言っててイヤになるほど面倒くせぇ
おねーさん「大丈夫ですよ〜」

ここでHARUKIはつらつら考えた。
HARUKIが死んだとき、甥っ子がおそらくすべて相続することになると思うのだが、このHARUKIの七面倒くせぇ戸籍を彼はすべて追いかけないといけなくなるわけだ。
そもそも最初の結婚したとき、どこに本籍置いたっけ?←おいっ!
最初の亭主の実家がある秋田県ってことは多分ない(笑)と思うけど、最初に住んだ練馬区か?それとも実家のある杉並区か?←覚えてねーし←おーい!

とりあえず、KYOちゃ〜ん、ごめ〜ん(笑)。

HARUKIがまたうなっていると(←よくうなる日だ)、係りのおじさんに呼ばれた。
おじさん「申請書にある住所にお母さんの戸籍はないんですが」
HARUKI「は?」
HARUKIは、千代田区でもらってきた戸籍謄本を見せた。

おじさん「お書きになった所番地、あってますねぇ」
HARUKI「はぁ」
おじさん「ちょっとこれお借りしていいですか?」
HARUKI「どうぞ〜」

考えてみれば、昔の住居表示は今とはまったく違う。
なにしろ昔は「東京市淀橋区戸塚町」なのだからそもそも「新宿区戸塚町」ではないわけでぇ。

かなぁり待たされた後、またHARUKIは呼ばれた。
おじさん「この千代田区の戸籍、番地が間違ってます」
HARUKI「はい?」
おじさん「“戸塚町○丁目○○番地”ではなく“戸塚町○丁目××番地”です」

ひえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ。

よーするに、千代田区が戸籍を改製原戸籍にするときに、うつし間違いというか入力ミスをしたのだ。

HARUKI「どうしたらいいですか?」
おじさん「番地以外は、あってますからねぇ」
HARUKI「はぁ」
おじさん「千代田区役所と相談してください」

はいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ?(フェイドアウト)

HARUKIは戸籍謄本をもらった後、一瞬、またまた千代田区役所に行こうと思ったのだが、どう考えても役所のしまる5時に間に合わない。

HARUKIは、千代田区役所に速攻で電話して、事情を話した。

HARUKI「番地が違っていたのですが」
おばさん「わかりました。直します。何番地にすればいいですか?」
えぇぇぇぇぇぇ?
そんな簡単にやってくれるわけ?

HARUKI「いつ出来ますか?正しいものは?」
おばさん「少し時間がかかりますので、相続の手続きはその戸籍謄本を提出して始めてください」
HARUKI「はい」
おばさん「訂正が終わったらご連絡しますので、提出先にその旨お話になって、後ほど差し替えてください」
HARUKI「わかりました」
あまりの手際のよさに、HARUKIは思った。
おそらくこーいうミスが、しょっちゅうみつかるのだろうと。

信じられねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ。

ま、年金のあの騒ぎを考えるとさもありなんだけどな。

こうして、HARUKI母の“生まれてから亡くなるまで”の戸籍はほぼ無事に入手することが出来た。←正しくはまだだけど

やれやれ。

っていうか、なんであんなにお高いんだ?戸籍謄本って?


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