林心平の自宅出産日記

2004年12月10日(金) 夫と子ども、居酒屋へ

 ぼくが大学院生のときに受給していた奨学金の、奨学生の集いへ行ってきました。現在の奨学生と修了生と東京から来た奨学金財団の人と、大学関係の人が集まる交流会です。金曜の夜、居酒屋です。
 数少ない奨学生の義務として、1年に1回の集いへの参加を求められていたため、奨学生だった3年間は、子どもたちとともに参加しました。そして、修了して就職した今も、子どもたちと行ったのです。
 当初はぼくだけが行くつもりだったのですが、前日になって、子どもたちも連れて行ってあげようということにしました。居酒屋で子どもたちはジュースをたくさん飲み、わずか2時間のあいだに5回もトイレに行きました。
 帰宅すると、妻は元気に迎えてくれました。そこまではよかったのです。

 こどもたちが寝たあと、妻は「おなかがすいた」と言いました。一人の夕食には、雑炊を作って食べたとのことでした。眠れないと言うので、うどんを少し、ゆでました。まだおなかがすいていると言うので、おもちを焼いてクリームチーズをのせてのりで包みました。それでもおなかがすいたと言うので、「これで最後だよ」と言ってチョコレートををあげました。それでも、もう一つ食べました。「もう、やめなよ」と言いましたが、満足できないと言われました。
「一人で食べてもつまらない」と言うので、また、うどんをゆでて二人で食べました。
 それから妻は言いました。
「急に、今晩は一人で家にいて、一人でご飯を食べることになったでしょう。さみしくて、ストレスだったみたい」
 
 そんなこと、ぼくはあまり考えていませんでした。食べ過ぎて太ることはいけないことなのですが、今日はどうにもとめられませんでした。原因はぼくたちが不在だったことでした。いつもよりも3時間帰宅が遅かっただけでしたが、それがこんなにも妻のストレスになっていたとは思いもよりませんでした。
 妊娠中で気持ちも普段とは違っているとは言え、家を留守にするときは気をつけなければいけないなと思いました。前もって心の準備ができるようにしておくとか、手立てを考えなければなりません。
 裏返せば、僕たちの存在が妻にとって大切なものであるということの証明ではあるのですが、妊婦さんにとって太らないことはとても大切なので、ストレスには注意が必要です。
 
 一緒にご飯を食べることの大切さを改めて思いました。


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