林心平の自宅出産日記

2004年12月13日(月) 年末の買い物のてんまつ

 珍しく、じつに珍しく、使い道の決まっていないお金がいくらかありました。
「欲しい物ある?」と妻がきいてきました。
「あるよ。食費かな」
「そんな漠然としたものじゃ、だめだよ。私はね、ぷーちゃんのビーズキットを作るためのペンチとニッパーでしょ、画材でしょ、ボーズ社のラジオでしょ、カシミアのコートでしょ、ボネコ社の居間用加湿器でしょ、旭川のクリーマリー農夢のチーズでしよ、余市の稲船ファームのジャムでしょ、愛媛の渓筋ベジタブルのおもちと干ししいたけでしょ、それからそれから・・・・。」
「じゃあ、何から買うか考えよう」
「早い者勝ちだよ。よーさんも、食費だなんて言っても、具体的じゃないとだめだよ」
 カタログ好きの妻は、ふだんから、何がほしいかよく考えているので、こんなときは、めっぽう強いのでした。

 とは言え、年越しのため、みんなで買い物に出かけました。まず、いつも引き売りに来てもらっている、自然食品店の店舗まで行くことにしました。道路が凍りついてつるつる滑るので、はじめはタクシーに乗ろうかと考えていましたが、散歩をしたいとの妻の意見を取り入れてバス停まで歩いていきました。折りよくやってきた、小樽行きの高速バスに乗り、円山で降りました。
 自然食品点では、「ドライ・加工品セール」をやっており、乾物や雑貨が1割引になっていました。粉石けんやコーヒー、紅茶、煮干、シャツ、調味料などを買いました。明日が引き売りの日なので、家まで届けてもらうよう頼みました。
 それから再びバスに乗って、東急百貨店へ。催事場では、ちょうど、ビーズフェアが開催されており、ペンチとニッパーもありました。子どもたちのリクエストで、クリスマスツリーのオーナメントのビーズキットも買いました。妻が、ぷーちゃんにガラス玉の髪しばりも選んであげました。
 昼食を食べてから、買い物午後の部です。子どもたちの手袋、マフラー、クリスマス会用に新しいシャツを買いました。それから食料品売り場で、しばらく切らしていてつらい思いをしていた小麦粉、みりん、料理酒など。トマト缶を買おうとしたら、「イタリアから来て98円なんて安すぎる」と妻が言ったので、長野産トマトジュースを一箱、料理用に買いました。安すぎるものは、必ずどこかで「搾取」が行なわれているのだと思います。生産、流通、あるいは環境から。ですから、そういうものは、買わないようにしようということにしているのです。
 お正月の田作りのために、小ぶりの食べる煮干も買いました。

 そんなわけで、ほとんどのお金がなくなってしまいました。妻も、子どもたちも、よくがんばって歩きました。くたびれたけれど、食料が充実して、家庭に安心感が満ちてきました。
 夜、いろいろ片付けていたら寝るのが遅くなってしまったこともあり、翌朝、妻は頭痛に悩まされましたが、「前向きに対処する」と言って、くるみパンバター蜂蜜がけとヨーグルトの朝食を食べました。そして、再び眠り、なんとか乗り切ったようです。

 夕方、引き売りの車がやってきて、びっくりしました。昨日店舗で買ったものと一緒に、「ドライ・加工品セール」として先週頼んでおいたものが届いたのですが、その中にも煮干が入っていました。注文していたのを忘れて、店で買ってしまったのです。300g入りの煮干が2袋。賞味期限は1月ていど。他に、田作り用食べる煮干だってあります。
 さあ、どうする。
 このてんまつについては、ホームページの「おかわり通信」に書くことにしましょう。もう少し待ってください


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