鼠小僧白吉のうだうだ日記

2003年02月24日(月) 羊を巡る冒険

村上春樹の「風の歌を聞け」「1973年のピンボール」そして「羊を巡る冒険」の初期3部作に出てくる「僕」は29歳の時の流れのなかで、自分の20代を振り返っている。その歩みを探ることで、そこから導き出される答えがむなしく、せつないものになったとしても……

と、そんな感傷的なもんでもないが、最近、25歳の鼠小僧白吉、妙にここ何年かのことを考え、振りかえってしまうことが多い。

ま、理由は簡単でおいらのまわりの人間がイロイロと「行動」を起こし始めたり、あと懐かしいやつに出会ったりと、そうしたことが立て続けにあったからだ。

土曜日、高校の時からの悪友Eから久々に電話があった。彼は今仕事で広島の方に行っているのだが、この週末、用事で東京に帰ってきているとのこと。そこでじゃー呑もう! ってことで渋谷に集合ということになった。

高校時代、Eと遊ぶ時、いつも他に3人の女の子がいっしょにいた。M、R、S。でそのなかから今回はMだけが渋谷まで来ることができた。

「渋谷の109前集合!」といえば、当時はすぐに集まることができた。しかし今はなかなかそうはいかないもんだ。

去年Rが結婚した時はEがくることができなかった。そりゃそうだ。広島でかなり忙しく働いているE、そう簡単に東京にでてこれるもんでもない。その前の時はおいらが仕事で出張中、顔を出せなかった。

今回もSは他の用事があるとか、Rは……「つわりがひどい」とかで来ることができなかった。

「つわり」……なんか妙な感じだ。高校生のころの、制服の姿を知っている連中のひとりの腹んなかに、当時は存在しなかったまったく別の生き物が蠢いているのだ。

Eは広島の方でテレビ関係の仕事をしているのだが、かなり頑張っている様子。

Mは音楽の道を歩んでいるのだが、今度7月ちょっと大きめの舞台に立つ。

時の流れちゅーのは妙なもんだ。たまに会って話している時、その感覚は、制服をきていた時とたいしてかわらない。でも確実に流れた時間の分だけ、みんなそれぞれ違う別の姿を身にまとっていて、その姿がちらっと表に顔を出す時、高校時代のおいらたちにはなかった、蠢きを感じるのだ。

みんなそれぞれの道でなんとか歩もうとしている。

おいらもまけちゃいられないね。もっともっといろいろアタックしていかなくては。

羊を巡る冒険に出るのには、まだまだ早すぎる。おいらの探すべき鼠はまだ近くにいると思うし、羊の存在にはまだ気づいてもいない。
でも確実にピーナッツの殻とビールは、ジェイズバーの床の上でどんどん高さを増して行っている。

……
しかしここんとこ本当に良く飲んでるな。木曜新宿、金曜横浜、土曜渋谷、日曜池袋。そのうち呑みや街マップとかつくれそうな勢いだ。

………さてさて、
話しは変わって金曜日の横浜。
そこで会ってた人に「ホームページを見てる」と言われて、ちょっとアタフタ。
いや、別に見られてもいいんですけどね。たまーに、ヤバイこと書いてる時もあるんで。

あわてて、全ページちぇっく。結構、気が小さいおいらです。


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