2005年01月22日(土) |
一日経って(新公ネタバレ多数) |
新人公演の感想です。 物語の内容はどこかに最後に(納得いくいかないにしても) 一応の結末を迎えるいつものライフのスタイルでなく、 個人個人の事情と感情の含みをもっていて、 閉ざされた未来しかないホテルと宿泊客の行く場所を考えさせる話…。 ?てなとこでいいですか? ほんの一日のホテルのラウンジで、さまざまな人生が浮かび上がってゆく中で、どれを自分の中に取り込んでゆくかはそれぞれで、 見た人一人ひとりに別個の結末があると思うんであんまり内容にはふれたくないです。
なのでめずらしく役者の感想を断片的に書こうかと。 まあ、新人公演なのでそれでいいかなあ…。 知ったかぶりの偉そうなことほざくと思います。 そして本当にるなふの本能的に好き嫌いの感情しかないと思います。客観的な感想とはいえないです。それでよければ読んでください。 ちなみに私がみたのはVです。
新人君たちは、もう演技のできている人もあり、役柄に救われた人もあり、難しすぎた役もあり。基礎レベルははっきり言っていろいろでした。(おろおろここまではっきり書いていいのか?るなふ) だから、ただでさえ精神的に落ち着かない感情がふりまわされる芝居なのに、みているこっちも落ち着かなくて…という方もいたのは確かです。(早くもすいません…) 観客に好かれるような役は、何度も本公演で活躍してる吉田くんとか諸先輩方の役で埋められてました。エイプリルもモースもミリーもフロントのお兄さんも感情の流れが結構想像できる役です。そして感情移入がしやすい! そして、あえて、演技をみたことがないような新人の役者に心の動き難しそうな役を振っている倉田さんのチャレンジャーぶりに…拍手?っていうか、やるなあ、倉田さん。(空をみあげる…遠い目)
その中では関戸さんのスージーの感情の豊かさが断然自然で、よかったです!人がよくて、人を見る目がなくて、でもまだ男を信じている若い娼婦役ですねv 終演後挨拶では吉田さんとか三上さんとかに「関戸より自分はかわいい」といいまくられていたけど、ま〜それはそれとして、くしゃくしゃの顔して笑ったり泣いたりするのが物語が進むにつれて超ぶさかわいく(爆)見えてくるから不思議。自分の感情に観ている人をひきよせることのできる方だなと思った。
あとは、シェベロティ夫人の宗村さん。中高の顔なので、女性役をするとちょっと篠井さんに似ているのも私にはポイントが高かったざんす。(だ〜か〜ら〜個人的な趣味すぎ)声が聞き取れないとこは…経験と稽古をつめばよくなるでしょう!(汗)品のよさと、一人でくらーい世界をつくって自分の話をえんえんする滑稽さが哀しくて舞台の役でなくても息を呑む怖さがありました。
……私の中ではみていてとても違和感があった役もあります。 誰の役をは言わないけど、何人かの役は、本当の気持ちが芝居中にはっきり明確にわかるような役ではないですね。 単純な人格でない人生を歩いてきて、感情の表し方がとても複雑な役なんだと思う。今と次の場面との感情が想像して具象化しなくてはつながらなくったりする役だと思うので本人達は大変だったと思いますが。 実際根本的に、この演目自体が難しい題材ではなかったかなと思う。 いつものとおり(私は見たことないのですが)「WHITE」でよかったんじゃないですかねえ?数多の先輩達のやってきた役をケースとしてみて、役への解釈への仕方を学ぶとか、もっと根本的に基礎を鍛える、っているのが良かったかな…とか本当に偉そうですいません。(本当にごめん) そして逆にこの芝居をアザーとして先輩達の芝居でみてみたいなとおもいました。 舟見さんの『女』とか、及川さんのスージーとか、よかったんじゃあないかなと想像してみたりしました。お二人は心も姿もきれいな女役やっているだけの実力でない方たちです。これが新人公演であるのを残念に思いました。 そう、思いませんか?
てなところで終わります。 ざっとみてからの感想でした。 いいすぎた感もあるかな。気に触った方すみません。 でもね、私は本当は気になっている役者のこと以外は批評すら書こうとは思っていないので、賞賛にしろ納得言ってないにしろ、あたしが言っていることはすべて役者と劇団に対しては『期待値』なのだと思ってください…。 よろしくお願いします。
あ、先週友人から「ごくせん」に松本くんに似ている男の子がでててご機嫌!というメールをいただいたので、今日は注意してテレビをみたら、いました。納得しました。mitoさん。似てるよ、あのこ。
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