るなふの日記

2005年05月15日(日) 個人的な話



スズがかわいく撮れたのでUP。



掲示板で統子さんにお話をいただいたことについて、
レスをしようと思ったのですがちょっと話がながくなるかもしれないのでこちらに書きます。

感想でなく、芝居を誰かの目を通してみる形をとることについては、
実はずっとお話しようとして、実は機会逸してしまっているのでいい機会かな‥。
っていうか、こういう反則技をとってることの、
思いっきり言い訳なんだけど。

>観劇レポだけでは伝えきれない、別の次元で表現したいこと。

とおっしゃられましたが、
これはあたしも同じことで。
本や映画の一枚ベールを通した世界と違って、
芝居は生身の装置や体が自分に直接訴えかけてくるので、
やはり自分の精神に容易く入りこむ率が高いのだと思います。

最初にライフの芝居についてのSSを書いたのは、
ドリアンの感想をUPしてからです。
原作を読んだときからアラン・キャンベルという存在が気になっていたあたしは芝居で牧島さんと寺岡さんが原作以上に肉も精神も持って舞台に現れたのをみて、どうしても押さえ切れなくて書きました。

彼は芝居で語られない10数年をドリアンとどのようにかかわったのか?
頼まれごとをした後に次の日に自殺するほどの諦めと絶望はどこから来たのか?

統子さんがおっしゃったようにまさにあたしは彼とシンクロしてしまったのですね。
あたし、という基点から芝居の感想を書くと、
自分の言葉を素直にあらわす照れもあり、
また、じぶんが正しく深く芝居の解釈をしているか自信もなかったりして、
感想レポではうまく言い表せないことが多いのですが、
誰かの役の精神にシンクロすることで、
ようやくあたしが芝居で感じたものをちゃんと書けたような気がしました。
こういう形は反則なのかな?という思いはずっとあります。
でも、あたしは自分というタガをはずして、
小説という別世界をつくることによって感じたことをきちんとかけるので、
しばらくゆっくりこの形をとると思います。

もちろん、
芝居をみた人がひとりひとり違う感想を持つのですから、
あたしの小説モドキに納得のいかない人がいるだろうと思います(ばかり、だったり、泣笑)。
これはただのあたしの芝居の感想オマージュなので、
皆さんが、自分がその芝居をどう観えたかを思い出し、
それから、いろんなことに思いをはせるきっかけになればと思います。

まあ、理由をのべても、
二次創作みたいなことって、感想と称して許されるのか、
ほんとに不安でこんな言い訳してんだけど。(爆)
ヲタなことして許してって思う。(お願いかよ‥)

今回「OZ」はネイトの話にしました。
結果的には遅筆なので、高根さん誕生日記念(いや、UPは13日だった)になってしまいましたが、
別にあたしは最初からネイトを書こうと思っていたわけでなく、
ムトーが目覚めた後のヴィアンカとフィリシアのムトーをめぐる恋の鞘当!を書いてもいいな〜とか企んでましたが。(あり得ないから)
芝居を何度か観ているうち、
高根ネイト氏は、どうやらかっこいいだけの男の人で済ませるにはつまんないほど、複雑な精神を持った男にみえたんで。
そして、あたしにはどうしても24をすんごく「惚れている」ようにはみえなかった。
惹かれてはいるけど、惚れてはみえない。
みえないなら、みえない演技を彼はしているんだろうと思った。
じゃあ、なぜ?
なぜネイトは24をかまったの?
なぜ彼はムトーとOZに来たの?
と思ったところに今回の話になりました。
高根氏がみせてくれた傭兵ネイトという生き方をあたしなりに解釈した結果です。
はあ、これで自分的にはなんとなくすっきりすっきりvv


明日はシアター1010で「奴婢訓」を観てきます。
チケットを持っている人がいたので、
「わあ、いいですね〜」と言ってみたら、
「じゃあ、あげるよ」といわれてチケットを貰ってしまった。
チケット、もてあましていたらしい。(笑)
うれしいけど、どうしよう。
寺山なんて、頭悪いあたしに理解できるんだろうか‥。
これの観た感想は書いてなかったら
「るなふ、かわいそうに理解できなかったんだろうな」と
軽く流してくださいね。(笑)


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