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「それじゃ、シャワーを 浴びてきてください」 先にバスルームに入り、 バスタオルを1枚だけ 手にした施術師が言った。 私は、手荷物をカバンに 入れバスルームに入る。 シャワーを浴びながら さっきまでの会話を 思い出す。 前回のような、いわゆる 催眠術はしていない。 ペンライトも無し。 ただ1つ、ゲームのような ことをした。連想ゲーム のようなそれが予備催眠 だったのだろうか。 連想ゲームの終盤、身体の 一部を押された私。その 瞬間に、私の意志とは関係 無く唾液が口の中いっぱいに ふきだしてきたのだ。 その状況を施術師は先に 予言していた。 うわぁ、と驚き、思わず 「怖い」と言ってしまった。 怖いじゃなくて、おもしろいと 思わない?そう聞かれたけれど まだ催眠術を楽しめるまでは 至ってない自分を感じた。 バスルームから出ると、部屋には クラッシックが流れていて、 照明は落とされていた。 バスタオル一枚の施術師より、 ベッドに入るよう促された。 それだけで息が上がる。 予備催眠どうこうより、もう、 この人とこの先にすることが 見えていて興奮していた。 前回と同じ呼吸法でリラックス するように努める。 耳元で途切れることなく続く 施術師の言葉たちが聞こえる。 ゆっくり仰向けになり、 バスタオルをはがされる。 裸になると、もっと気持ち 良くなるよ、と言われ、 恥ずかしくなんてない、 気持ち良くなりたいよね、 と何度も言われ刷り込まれる。 ふっと触られ身体が跳ねた。 その時分かった。 私は濡れていた。 |