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いわゆる愛撫とは違う、 もっともどかしい責めが 来る。 キスをして、首すじを舐め、 胸を揉んで、下へと進む。 そういう愛撫はしてこない。 代わりに、ほんの少しの 接触と、大量の言葉。 それらはすべて私を認めて なんでも受け入れてくれる 気分にさせてくれた。 息を吹きかけられ、声が 出る。髪を触られビクリと 動く。自分を解放するよう 言われ、そう努めた。 一瞬、正気に戻りそうな 質問が来た。 「どこを触ってほしい?」 言えなかった。 くやしくて、言えなかった。 意地を張って言えない自分の 小さいプライドが辛くて みじめで涙が出た。 言えないです、としか答え られなかった。今回もまた はっきりとした正解を 得られぬまま終わるのか、 と不安になり落胆し、 そのまま涙は流れていた。 施術師はそんな私を責める でもなく擁護するでもなく じっと待っていた。 気持ち良くなりたい、そう 思うだけに集中し、言えない 代わりに行動にした。 私は施術師の手を取って、 自分の股間へと導いた。 触ってほしかった場所へ 彼の指先を持っていき当てる。 そうしたら、言えた。 「クリトリス、触ってほしい」 どうしてほしい、とか どこがいいんだ、とか そういうことは聞かれるのも 答えるのも苦手だった。 なぜなのかを今考えても、 きっと言えない自分にブルーに なるだけだ。そう思ったら、 今は考える時ではない、と 判断でき、行動に移せた。 なかばやけくそに連呼し 施術師はそれに応えてくれた。 もう十分潤っていたアソコは 良く滑り、気持ち良かった。 |