アイゾウ

MAIL  LaH

OLD INDEX NEW



2015年03月08日(日)
催眠術2回戦。8



前回同様、時折私の
身体はビクビクと波打つ。


「またイッたよ」


その度そう言われる。
だらしない表情のまま、
あぁ、そうなんだ、と
思うしかできない私は、
自分の身体に起っている
ことを脳が処理できて
いないようだった。


「自分で“イク”って
 言わないね?」


挿れられたまま、質問
される。


「ちゃんと言わないと
 ダメだよ」


それが来るのが分かって
いれば、私だってきっと
言ってるはずだ。中イキと
いう目的を達成するために、
協力してくれている人への
報告を怠るはずがない
だろう、と少しいらつく。
なんで分からないんだろう、
なんで感じ取れないんだろう、
身体ばかりが先行して、
それでも、ほらまたイッた、
と自分以外に判断されている
のはなかなか辛いものだった。
確かな確証は得られぬまま。
なぜなら、時折寄せるあの
感覚は、今までのセックス
でも体感した覚えがあったから。


イクということに期待しすぎ
なのだろうか?
中でイッたら、もっと失神
するような衝撃がくるはずでは
ないのだろうか?
正解はこの程度なのか?


想像と期待と結果が合わない。
だから混乱している。


言葉にすることで、認める、
認められる、ことになるの
だろうか。
だから私は言った。
最後に「イク」と連呼した。
同時に施術師もイッていた。
彼はイクとは言わなかったけど。




OLD INDEX NEW



My追加



Design by shie*DeliEro
thanks for HTML→HP WAZA !
thanks for Material→CURE