まみいの日記
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2002年06月12日(水) グランマ・モーセス

私の気に入っている クリスマスカードがある。
純白の雪の積もった山を背景に 手前にはそり遊びをする子供やクリスマスの挨拶をしに来た馬車に乗る人々 そしてそれを迎えるように家の扉を大きく開けて 待っているおばあさん。
誰も彼も皆 これから始まる クリスマス会のことで頭が一杯で 思わず微笑んでいる。
そんな一こまを描いた カードだ。

これを見るたびに私は そこに描かれていない場面までが 想像できてしまう。
暖炉に燃えている暖かな炎。 
その前で寝そべる大きな犬。
台所に並べられた ごちそう。
今まさに オーブンから取り出されようとしている 湯気を立てた七面鳥〜〜
典型的なそして幸せな。団欒の様子だ。

これを描いたのは アンナ・メアリー・ロバートソン・モーゼス。
グランマ・モーゼスの名を知らないアメリカ人はいないと言われている。
彼女は60を過ぎてから それまで趣味としていた刺繍がリューマチを患って出来なくなりかわりに絵筆をにぎったという。
その作品は自家製ジャムと共にカントリーフェア-で売りに出された。
少しづつ 世間に認められるようになり 101歳の誕生日まで絵を描き続けた彼女は その生き様によっても またその作品そのものによっても 人に愛されつづけている。

見ただけで 幸せになれる 絵!
この絵を見れば 誰にも彼女がなぜ愛されつづけているのかがわかる。



まみい