書泉シランデの日記

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チケット1枚で犬になる、ワン!
2004年10月13日(水)

思いもかけず、バレエのチケットをもらった。・・・元文部官僚の上司から。明日あさって連ちゃんの夜遊びになって、ちと家庭内での肩身が狭いが、「もちろん参ります!」と明るい返事。

チケット一枚で懐柔されてはいけないと思いつつ、オペラにも目のない彼にこの間のグルベローヴァの話なんぞする。なんと彼はウィーンまで追いかけるほどの「グルベのおばさん」の熱烈ファンであった。グルベ賛美のおしゃべりしばし。

かくして私は彼にちぎれんばかりに尻尾を振ったことになる・・・情けない・・・。

帰りの電車で『輝く日の宮』を半分ほど読む。昨年、モデル探しが話題になった小説。特定個人のモデルはいないようだが、そこそこありそうなエピソードが散見される。丸谷才一は才人で、器用だけれど、彼の小説に出てくる女はどうも好きになれない。妙に大人子どもなんだな。ご本人の趣味かしらん。それとも書けないのかしらん。彼の作品には、いかにもっていうようなエロスただよう女が出てこないのでは?

それに才気走った作品の割には、「遊び」を欠いているような気がしてならない。遊んでいる振りをしながら、その実、とっても周りの目を気にして遊びに集中できていないませた子どもみたい、といったら言い過ぎ?

まあ、そうはいっても、安心して読める小説であることは確かです。この先、どうなるんでしょうね。は、は、は。










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