書泉シランデの日記

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マンガって・・・
2004年10月28日(木)

最近そこそこ評判になっているとかいうマンガ家、よしながふみの作品を読む。・・・新しさがどこにあるのだろう?はてな?江国香織の小説みたいだ。考証の甘さが気になる。言葉使いといい、制度といい・・・。ジェンダーに限らず、人権一般への配慮の甘さも気になった。そのくせ、人権団体から何かいわれそうなところはきちんと絵を描かないで逃げている。しょせんその程度か。話の都合だけで障碍者を持ってくるなよ。

マンガオタクの息子を持つがために、マンガを読むときは、常に甘めの採点をしてやろうと思っているのだが、いくら甘くしてもいい点にならない。日々、しょせんマンガなんだから、と希望を持たない方向へと傾く。ストーリーが甘い分、せめて絵ぐらい新味を出してほしいものだ。大衆受けばかり考えていると、結局保守的な絵柄、お決まりの展開、あるいはちょっとだけお決まりをはずす程度にとどまり、すべて既存の枠内での繰り返しである。あるいは、そうやって幻を見させるのがマンガの役目なのか?

しかし、絵とテキストが縦横無尽にからみあうあの表現形態を商業主義的な大量消費作品だけに独占させておくのは惜しい。あのスタイルで、もっと描けるものがあるのではないか?という期待が捨てきれない。それが生まれてこないのは、読者の程度がしれているからか?いっぱしのマンガ読みを気取る息子を相手にしても、議論の奥行きのなさにあきれる。時間の浪費だったな〜、これから片付けないといけない仕事がてんこもりなのに。はい、仕事します



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