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「源氏物語」はすごいんだけど・・・
朝、息子のおかげでもたついて、特急に乗る羽目になる。 楽でいいんだけれど、余分に1200円も払わないといけないし、それ以上に行楽客に混じって自分だけ仕事、っていうのが精神衛生上よろしくない。
ひさしぶりに「源氏物語」を取り出しみた。 「葵」と「賢木」のところだけ、ちょろっと読んだ。その時代においても、今においても卓抜した作品だなあと思う。どうして彼女だけにあんなことが書けたのだろう?人間観察の目が卓抜しすぎよ。「源氏物語」に比べれば、清少納言はもちろん、和泉式部も道綱母もかわいいもんだ。彼女たちは自分の感情に拘泥しているだけなのだから。
自分の感情といえば、あまり親しくない知人が「いいですよ〜」というので、おつきあいの一環に小川国夫の小説を読んでいる。適当に図書館で借りてきたので、その作品の評判は知らないのだが、『悲しみの港』という。小説家を志して、でも結局田舎へ帰ってきた男と、彼の作品を読ませてくれという若い女との話のようだけれど、主人公の男の一人称小説である上、入れ子スタイルで作品内部に別の小説があったり、夢の話があったりと、めんどくさいったらありゃしない。感情に拘泥した部分が多いのはとっても厄介。知りもしない人が個人的な事情をどう悩もうとわたしゃ関係がないんです。
なんとか半分ほど読んだのだが、挫折しそう・・・でも、つきあいだから最後まで頑張ってみようか。あ〜、めんど。どの作品がお勧めか、まで聞いておけばよかった。
たぶん何にせよ、しゃべりすぎはうっとうしいよね。古典はあっさりしていていいっす。
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