書泉シランデの日記

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音楽よた二つ
2004年11月21日(日)

学祭で、息子のオケの発表があるというので、聞きに行く。12月の定期公演の下さらいみたいなものである。当然、期待はしていない。

・・・それにしても情けない演奏だった。高校のオケも下手だったが、それはそれでエネルギーと主張があった。けど、これは・・・。彼がオケでひくのは好きだが、このオケにはイマイチ打ち込めないという状況がよくわかった。

ヴァイオリンは構えを見れば、うまいか下手かがかなりわかる。プロのオケのバイオリニストたちを見ると、弓の動きや体の動きがよく揃って波のようで目に心地よい。しかしアマ・オケだと、それがばらばらで、目障りである。アマ・オケでも弓のアップ・ダウンはもちろん揃えるのだが、その音を弓のどこでひくかまでは、いちいち教えられないことが多いらしく、皆自己流で強引にやるので、動きが乱れてしまう。息子のオケなんてまさにその見本みたい。大体、姿勢が悪くていい音の出せる人はいない。(ナイジェル・ケネディは例外中の例外)そんなわけで音楽に集中できなかった。もっと基本の姿勢を大事にしてもらいたいなあ、と思うばかり。

ま、問題は弦だけじゃないのだけどね。金管楽器のピストン壊れているんでしょうか、といいたくなったし。こんなオケを笑顔で指揮してくれる一応プロの指揮者さんは人格者だなあと思う。それとも坊ちゃん嬢ちゃんのお遊びだと割り切っているのかしら。

12月の本番にはもうちょっと聞けるようになって欲しい。恥ずかしいです。(ここまで書いてカンパし忘れたことに気付く。)

さて、これを書きつつ片目で見ている『愛の妙薬』ネモリーノ役のアキレス・マチャード君がなかなか素晴らしい。前にマントヴァ公(『リゴレット』)を歌うのをテレビで見たが、そのときも感動の歌声だった。確か拍手に答えて、同じアリアを2度歌った。

豊かな声量で深みのあるつやつやした声。おまけに演技もうまい。惜しむらくは、まったく惜しむらくは、ちび・でぶ・童顔の3拍子であること。ネモリーノ役はこの人のためにあるような役柄でいいけれど、テノールって大体2枚目役だからねえ、セックス・アピールがなんぼかは必須でしょう・・・でも、マチャード君が来日したら絶対聞きに行かねばならない。これからの活躍も楽しみ♪



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