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今日はクリスマス・イブじゃないですか
地元図書館で正月休み用の小説を数冊仕込む。この頃、小説は誰のがいいんだか、さっぱりとんとわからない。適当に選んで、当たれば得したと思うし、はずれればさっぱり忘れてしまう。あんまり単純なのはすぐに読み終わっちゃって損した気分になるので、そういうのは避けることにしている。10年ほど前、私がしょうもない小説を読んでいたら、15歳以上年上の知人が「そんなものを読むなんて時間が惜しいわ」と言った気持ちが多少はわかるようになった。私の場合は惜しいというより面倒くさいのだが。しかし、そんなこと、わざわざ人にいうものかねえ??もしかして彼女、因縁つけていたのかしらん?
クラシカで「ベルリン シャウシュピールハウスのクリスマス」という10数年前のコンサートをやっていて、ジークフリート・エルサレムの若さにびっくり。ワーグナー歌いが歌うとグノーの「アヴェ・マリア」なんぞも一味違ってなかなかいい。テルツ少年合唱団の子供たちがそれぞれ懸命に歌っていたのもよかった。どこやらの国の児童合唱団のようなお利口そうな感じはないが、体で音楽をしている。コヴァルスキーもかっこよかった。カウンターテナーこそ美形じゃないとちょっとね・・・その点で昨今評判のソプラニスタ氏はラジオだけにして。
買い物に出たら、やはり食品売り場がごったがえしていた。あの喧騒でガッツが湧く人もいるのだろう。隠元、大葉、牛乳、パスタを買ってこそこそ退散。こういうときに、自分がひよわな生き物であることを実感する。食べ物を求められないというのは、根本的な弱さではないか?
小さい子供がいないとイブは盛り上がらない。うちなんか、もうダメ。食卓も鶏には義理立てせず、せいぜい付け合せの野菜をクリスマスカラーにしたぐらい。ケーキも賑やかなのはナシ。エディアールのツリー型の3次元もんじゃ焼きみたいなケーキを切って、クリスマスブレンドの紅茶を飲んで終わり。プレゼントだのサンタさんだのといっているうちが花である。
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