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『源実朝』
『源実朝』 大佛次郎
以前、小川国男を薦めてくれた知人が、大層な大佛次郎ファンなので、一度読まないと義理が立たない、と思っていたときに、ブックオフにあったのがこれ。
なんか説明の多い話で、結局、頼朝の魅力も、源氏の血とやらも、今一つ感じられないまま読了。説明しすぎだと思うんだけれど・・・薦めてくれた人はとてもまじめな人だから、この説明が丁寧に読めるのだろう。せっかちな私にはダメね。これだけ直接的な説明を書き込むのなら、実朝なんかより新たな義時像を提示してくれたほうが、面白いような気がする。
以前読んだ大佛次郎のエッセイは悪くないと思ったけれど、でもまあ、あれもちょっとご立派すぎかな。
徳間書店 ★
さて、ルネ・コロの歌う『冬の旅』、一風変わっていて、結構面白かった。正しい歌い方はこちらです、ではなくて、それぞれが解釈を披露してくれるのが、聞く側には楽しいことだ。歌そのものが下手じゃ話になりませんがね。ルネ・コロの場合は、最初いかにもトリスタンが歌ってます、みたいな力強さにあふれている。で、最後も決して虚無への歩みではなくて、むしろそれなりの光が見えているような印象。
65歳を超えてからの録音であの声がでるのはすごい。
こんなことをしているから、ついに今日も大掃除に手が出せなかった。今日した仕事といえば、ようやくオーストラリアにクリスマスプレゼントを送り出したことくらい。あ〜あ。
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