書泉シランデの日記

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町田市立国際版画美術館
2005年11月13日(日)

学生時代の仲間と恩師とで出向く。1人ではなかなかここまでいかない。そうじゃなくてもこの秋は見たいところが多いのに。 私は今回の企画にはそれほど興味をそそられなかった。誘われたから、つきあった、という程度である。

「浮世絵モダーン」と称して展示されていたものの中では橋口五葉がダントツだと思った。切り口も技術も。でもまあ同時代のものとの比較対照の結果、である。風景画は「お土産用」みたいな感じがしてぱっとしない。でも、S先輩にいわせると「これはお土産用の作品ではありませんよ」と来る。そーかなー・・・

安井曾太郎や梅原龍三郎の版画はなかなかうまい。特に曾太郎。でも油絵のほうがずっといいし、なぜ版画?という答えが見つからない。たくさん見れば見つかるかもしれないが、でも私、そこまで近代の洋画@日本には入れ込んでいない。

古谷紅麟なる人の挿絵版画のあひるが大層気に入った。線に温かみがある。なんでも神坂雪佳の系統だとか。つまり琳派の末裔。ふんふん、やっぱりね、である。S先輩が「紅のコーリンなら、まだ買える値段ですよ」と教えてくれる。そうか、買えるのか。買えるなら買ってみようか。でも、私が欲しいのはカエルじゃなくてアヒルだ、とくだらない洒落。



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