 |
 |
歴史民俗博物館@佐倉
ようやく行くことが出来ました。開館以来、20年以上、行ってみたいところだった・・・と書くとずいぶんな熱の入れ方と思われるが、「行ってみたい」と思い続けながら、重い腰を上げるほどの魅力をもう一つ欠いている上、遠かったので、今日まで行かないままだったのである。
夫が車を出してくれるというし、天気もいいから、じゃあ、行こうか、と。
なんとものどかな田園地帯に大きな建物がありました。この大きさを確保するには、このくらい不便なところじゃないとダメだったでしょう。佐倉城址のきれいな公園です。
でも、大きすぎて、いい点数は上げられません。
大きい博物館であればあるほど、何度も通いたくなるような施設であるべき。その足の便が確保されないと、さあっと見て終わりにするしかない。結局、何を見たのか、どういう勉強になったのか、印象が残らないまま、足腰が疲れて終わる。歴博はせめて五分割すればいいのにと思う(常設展示室が五つある)。
それに、レプリカ展示が多いのだから、思い切ってもっと体感できるようにしたらいい。ただ並べて見せるだけの展示なのだ。時々、ビデオがあるけれど、ちょっとまだるっこいのよね。順にPCに出来ないものか。アイテム数を減らしても見せる工夫が欲しい。
博物館の展示担当者はディスプレイのデザインを勉強するのかしら?歴史学者だけで展示運営をしているのではないでしょうね??銀座の和光のウィンドウを手がけているような人に少し知恵を借りたら楽しくないかしらん。
南方の歴史は割合早く出てくるし、民俗をうたうだけあって、山の民、海の民の展示もあるのに、アイヌはなかなか出てこない。「日本」に入れていないのかしら、と思い始めた頃、屯田兵がらみでようやくアリバイ的に登場。日本を構成する人々の問題については言いたいことが他にもあるけれど省略。
本日の一番の目的は、「うたのちから」と題した特別展だったのだが、ここに到達するまでに相当のエネルギーを費やしてしまった。高松宮家伝来禁裏本を沢山展示してくれたことは大変結構。うたの周辺に関する展示はもうちょっと工夫できなかったかしらね。思い出したように太刀が出してあったり、文台が出してあったりする程度では、一般人にはつまらないですよ。最後に着物が何点か出ているのも、なんだか無理してたねえ。
招待券もらって入ったくせに文句多すぎでした。
|
 |
 |