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「平安の仮名、鎌倉の仮名」@出光美術館
今日は出光美術館で「平安の仮名、鎌倉の仮名」展示を見る。私としては珍しく友だち2人と一緒で、2人とも書を嗜む人である。私は多少読めるだけで、自分で筆を持ったのは中学生で終わり。
五島美術館の展示と似ているかなと思いながら行ったのだけれど、フォーカスが異なり、書そのものはこちらのほうが味わいやすかった。なるほど、平安の仮名と鎌倉の仮名とはかように違いがあるものか、と納得。
比べれば、そりゃあ、平安の仮名がいい。かすかなピアニッシモの響きを思わせる線がなんて美しいことでしょう!
鎌倉の仮名の自己主張というものがなんとなくわかったような気がした。(後鳥羽院の「人」という字はちょっと派手だねえ・・・。)定家の書が「予もとより文字を知らず」というのにもうなずける気分。だけど、寂蓮は悪くないし、尊円親王のような能書家の手はやはり美しく気品に富む。
今回は、実際に書く人と一緒だったから、書き手の立場からのあれこれを教えてもらうことが出来て、3人で2時間以上も鑑賞した。私が提供できるのは、歌人の背景を説明することぐらい(それもうろ覚えだが)。
来年は新年早々出光で歌仙絵の展示があるし、東博では日中両国の書の展示がある。お楽しみはまだまだ。
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