珍しく映画を見ました。 夜間中学に学ぶ人たちのドキュメンタリー。 人に勧められ「そういう映画はなんか気が進まないなあ」と友だちに話したら、「私も見たよ、泣けるわよ、見るべきだって」と背中を押され、こち亀の両津さんで名高い亀有まで行きました。 映画のことはここを見てください。 http://konbanwa.web.infoseek.co.jp/ 夜間中学なんてまだあったの?といわれそうですが、あるんですね。そして実に様々な人たちが学んでいます。その「様々さ」が半端じゃない。しかもダラダラ学んでいるのではなく、真摯に学んでいる様子に心打たれます。 学ぶってこんなに価値あることだったっけ?と自分に問い直してしまいます。 またそこで学ぶ人の顔が素晴らしい。 私はお年寄りを「かわいい」ということには賛成できませんが、心の中のピュアなものがあふれ出ているのです。 世の中にはすごいことがあるのだなあ、と感動しましたし、世間をわかっているつもりでいる自分を少し愧じました。 今日は「目の見えない人にも映画を」という、思わず、はぁ?といいたくなるような催しで、画面の説明が音声で入る上映でした。耳の聞こえない人のための字幕もつきました。そういう人たちを劇場までガイドするボランティアの中高生が沢山出ていました。障碍のある人たちと一緒に映画を見ることなど初めてでしたが、とても自然なことでした。 皆さんのお住まいの近くで上映されることがあったら、是非、見てみてくださいね。 そうそう、倍賞千恵子さんがボランティアで舞台に来てくれたんです。白髪まじりの髪なのに、とってもチャーミングで、さすが女優と思いました。彼女は映画のナレーターで、お連れ合いの小六さんが音楽担当だったようです。 なお『夜間中学の青春』(大月書店)という写真の多い本もありますが、やはり学ぶ人の肉声が聞こえてくるという点で映画に大きく水をあけられています。もっとも、見城先生という、映画にもご出演の同じ先生が書いていらっしゃるんですけどね。
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