2014年08月05日(火) |
届けたい! という気持ちこそが届く |
酷暑ですな。
昨日は風があるのをいいことに、窓を開け放しておいたら部屋中砂だらけに。
せっかくの風だけど窓を全部閉めきり、朝から二回目の拭き掃除をして、
そのあとはずっと冷房つけっぱなしです。
28度設定で快適でしたが、ひょっとしてもうちょっとがんばれるのでは?と、
じわじわ上げて、29・5度設定でもじゅーぶんいけるとわかったので、
しばらくは、家にいる間はこのままつけっぱなしにさせていただきましょう。
ほんとにもう、日本の夏、酷すぎる。
さてさて、BROS.#103 ASIA TOUR ISSUE、じっくり味わっております。
台湾と香港の街中で撮ったオフショットがステキ。
台湾の古都・台南でくつろいでいる様子も、
香港のわりと人通りのある路地を散策している様子も。
激務の間のほんのつかの間の散策なのでしょうけど、こういう時間はすっごく大切よね。
どんな異国の街並にもすーっととけ込んで絵になる、安定のオトコマエさん。
今日のタイトルにした「届けたい! という気持ちこそが届く」というのは
会報にあったましゃの言葉です。
「日本語で歌う限り、歌詞に関しては120%共有するのは難しい。MCにしてもそうです。
でも、そこで大事なのは『伝えようとしている、届けようとしている、という気持ち』
なんじゃないかって。」
いやいや、ご謙遜ですね。
「伝えたいという気持ち」だけじゃなく、「伝えたい内容そのもの」も
ちゃんと伝わったではありませぬか。
ましゃほどのプロフェッショナルが、「伝わらないかもしれないけど気持ちだけ汲んで?」
みたいなお茶の濁し方するわけないし。
MCの完全字幕表示しかり、「暁」の中国語Vs.しかり。
アイディアと技術の粋を尽くし、手間ひまかけまくった最大限の心遣いをなさったからこそ、
内容だけじゃなく、内容以上に熱い「気持ち」も伝わったのだと思います。
会報の冒頭にあった
「台湾・香港公演で使われたオープニング映像&メッセージ」を観ても
本当にそう思いました。
楽屋からステージに向かっていると思われるましゃの足元や後ろ姿の映像と共に、
次々にメッセージが出てくるのです。
「本来ならば2011年、僕らは逢えるはずだった」「予期せぬ出来事がそれを阻んだ」
「でも諦めなかった」「手を差し伸べてくれたから」「待っていてくれたから」
「そして2014年」「ついにこの日がやってきた」「僕が君に」「歌を届ける日が」
「音楽でつながれる日が」というメッセージが。
台湾用と香港用、もちろんそれぞれの国の言語で表示されているし、
大震災を伝える新聞記事も、ましゃが映画のプロモで来台、来港した際に歓迎されている映像も、
それぞれ現地のものを使っている。
つまり本当にその国のためだけに丁寧に作られた、スペシャルな映像なのです。
ましゃ自身の映像すら、コンセプトは同じだけど微妙に違うものが使われている。
これ、どちらかの国のだけ見てたら、そんなこだわりなんてわからないのですよ。
台湾用と香港用を両方見て、初めてそれぞれがスペシャルだとわかる。
同じアジアツアーなんだから、両国の映像混ぜたって、2カ国語を同時に出したって、
それでクレームが来るなんてこともないだろうに
でも、そんな雑な「おもてなし」はなさいません。
短い映像だけど、これをオープニングに見せられたら、本当に感動的だったに違いない。
これ作ったのARATAさんなんですって!(ほとんどのお仕事現場でましゃの密着映像撮ってる方ね)
ARATAさん、シンガーがご本業かと思ってたら「映像作家」がご本業なのか。多才な方だ。
ARATAさんいわく、
「あの映像、僕が作ったんですからね(笑)。もちろん福山さんの青焼きがまずあって、
東日本大震災から今に至る流れがあり、
ようやくライヴが実現できる“やっとできる”感と、
アジアの皆さんに対する“逢いたかった”感を、オープニング映像で一気に伝えてほしいと。
ご本人の熱い想いが映像として形になるにつれて、
“こういうことを伝えたいんだ”ってあらためて気づいたら、
僕も編集しながら込み上げてくるものがありました。」
このオープニング映像&メッセージのみならず、MCも国によって日によって変えたそうな。
それはつまり、その都度字幕も変えなくてはいけないということ。
それをきっちりサポートしてくれるスタッフについてましゃは
「ここはチーム福山のスタッフ力の自慢話にもなりますけど、
そういったことを現場現場で瞬時に対応するのは、それはもう大変なんです。
でもあえてそれをしたことで、MCの気持ちは伝わったんじゃないかと。」
MCだけでもこのこだわりよう。
本編のステージ構成でどれだけこだわりぬいたかは推して知るべしですね。
ARATAさんが語ってくれたステキな裏話はまだいっぱいあるのですが、長くなってしまうのでまた後日。
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