Blue tears...小雪

 

 

灯火(ともしび) - 2005年04月26日(火)

もう いつも誰かの視線気にしてしまうような
もう そのハイヒールでわざわざ足を痛めるような背伸びも
そう 海へと放り投げて

荷物は軽くしていこう
進むために 捨ててゆくもの まだまだいっぱいあるけれど
進むために 必要なもの   カラッポの宝石箱に少しずつ集めて  

こんな暗闇の大海原でほのかに揺れる小さなふたつの灯火(ともしび)
あなたのボート。私のボート。
ひとつずつの そしてひとつの。

ダメになりそな夜には 揺れる灯火 炎に変えて魔物を追い払え
折れそうな夜にも月明かりがふたりで刻んだ合言葉を照らすから寂しくない

ほのかに揺れる灯火に あなたがゆっくり前へと進むのを感じながら
私も ゆっくりオールを漕ぎ出そう

あなたが 震えながら 凍えながら。だけど消えないように懸命に守るほのかな灯火…

何より 私を励ましてるって言ってもいい?

震える指先 まだ あるのなら…
私 しっかり握り返すから。 そしてその手を離さないから。
もう震えないで ダイジョウブ。

私も震えてる。本当は…
だけど。だけど。
その震える先から伝わるあなたのココロの温度感じたら
私は投げかけたオール握り返し。今夜、また この海をゆける
だから。だから。
どうぞ 灯し続けて。 ほのかなココロの灯火。

したたかな優しさ?穏やかな仮面?
ありでしょ。そんな仮面もリアルな世界じゃ時には自分を守る必須アイテム。
バカげた世界。下らない世界。君は愚か者とあざ笑っておくれ
そして私はそんな下らないオトナになり下がった。けど。けど…
本当はそれがアタシの全てじゃないって知ってるから苦しむ
苦しむなら捨てたらいいプライド。 どれから?どれだけ?
ワカラナイ。ワカラナイ。ワカラナイ。

だけど。灯火の下では 何もいらない
どんな仮面も必要ないから心地いい
ここで守らなきゃいけないのは。ほら この ちっぽけなココロ。

壮大な夢など乗せてやしない
海賊が喜ぶ宝物も何ひとつ持ってやしない
今にも沈みそうなおんぼろボート
だけど誰にも知られたくない秘密の宝箱 本当は大事に抱えてる

いつか晴れた星空見上げながら あなたの 澄んだ歌声聞いてみたい
きっと鴎もはしゃいで一緒に歌い出すはず

私も いつも此処から見てるから。 あなたが灯すほのかで懸命な灯火。

ふたつの灯火が ゆくてを照らす。
きっと辿りつけるはず。 だって「希望のボート」

だけど。あなたの灯火が消えそうな夜には
ダイジョウブって三回唱えて。大きく息を吸い闇の海へとザブンって飛び込むから。
迷わず 私、あなたのボートへ泳いでみせる。
あなたはドキドキしながら私がずぶ濡れになって乗り込んで来るのを待ってて。
髪にはワカメが張り付いてたりして?そんな私の姿を見てホッとしたら?くすくすと笑って見せて。
そんな冒険 一緒に楽しもう。


ありがとう。

合言葉。とっておきのヤツ。今日はひとつ。 
「楽園」 いかが?








小雪。



 



...




My追加

 

 

 

 

INDEX
past  will

Mail