ことばとこたまてばこ
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世界は君のものではない。 しかし、知りたいと渇望して歩こうとする君の世界は確実に広がってゆく。
肥大する君の世界と、君のもので無き世界はゆるやかに歩み寄ってくる。 そうさね、沈む夕焼けの周りにたちこめる闇のごとく自然に違和感もなく。 暗い藍色の闇を照らそうと昇りくる太陽のごとく自然に違和感もなく。
様々な森羅万象や生物を通じ、互いが重なり合う瞬間が訪れる。 それは一生をかけたとしても決して周りきれぬ深淵たるこの世界を、 無謀にも知ろうとして、あがきもがく者達へのご褒美。
それはスコールのように突然降ってわいてくるから、 そのたび嬉しいのか怖いのか悲しいのか怒るべきなのか どうすりゃいいかわかりゃしない。
強欲なまでに世界からの褒美を欲する一抹の気持ちを心にひそめたる皆は旅に恋焦がれて。
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